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「私…どないしたんやろ…」
「悲鳴が聞こえて急いで戻ってきたら
ハラが階段の方を指さして3階にAがあがって行ったて言うたから…
でも、もう俺が来たから大丈夫や…
一緒に1階まで行けるか…？」
「…ねぇ京極……？」
「ん、どないした？」
「こんな所で言うことちゃうねんけど…
本間はまだ…アンタのこと好きやねん……。」
「…本間に今言うことちゃうな…。」
彼は困ったように笑って私の頭を優しく撫でてくれた。
「Aは忘れてるかもしれへんけど
俺達ここにマイク付いてるんやで？
音声さんに声聞かれてるかも知れへんで…？」
「あっ…。」
「まあええか、取り敢えず歩けへんねんやったら俺が運ぶわ。」
彼はそう言って私に背中を向けてくる。
「おんぶしたる。」
「…いや、恥ずかしい……」
「ええから…！」
私はゆっくり彼の体に自分の体を預けた。
彼の温もりを感じると安心する。
「昔より重くなったな。」
「うっさいわ…！」
「ははっ、昔はむしろ痩せすぎてたんか。」
「昔も今もちょうどいいの…！」
「かもしれんな、」
彼は私を安心させるために話し続けてくれている。
途中でスタッフと合流して一緒に出口にまで向かった。
スタッフ達が私たちの説明を聞いて
すぐにカメラの映像と音声がチェックがされた。
カメラの映像は途中からモヤのようなものが映っていて
全部だめになり音声も全てノイズが入り使い物にならなくなっていた。
だけど唯一、残っていたのは
2階を探索中に私の相方が持っていた手持ちのカメラに
私達以外の誰かがいて
相方が私に「誰と話してるの？」と聞いた瞬間
私の悲鳴と共に一緒に3階へ駆け上がる謎の影が映っていた。
だけどそこで映像は止まっていた。
すぐに撮影は中断されてお祓いへ行く事になった。
そして私は最後に見てしまった。
旅館を後にしようと車の中に乗り
その旅館を遠目から見た時、旅館の窓から私達の車に向かって誰かが手を振っていたこと…。
「あ…」
思わず声が漏れる。
一緒の車に乗っていた彼はそれに気付き咄嗟に私を抱き寄せて
「見たらアカン。
絶対にAを連れていかせへんから。」
強くそう私の耳に彼の声が入ってきた。
＊＊＊
お祓いも済み
この映像はもちろんお蔵入りになって
後日別の企画で私達は撮影を取り直し
それがテレビで放送された。
私達はというと相変わらず変わらない関係で
劇場で一緒になって挨拶するぐらいの
今迄と変わらない関係のままだった。
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
