#10 ページ45
「許してもらえた？」
「うん。ヤス君のお陰でそんなに怒られなかった…！」
「役に立てたなら良かった。」
彼は私を後ろから抱きしめながら
「なあ…？もう1回抱いていい？」と囁いてくる
「ダメ…。私死んじゃうよ…？」
「大丈夫…。優しくする。」
「そういう問題じゃ…！」
彼は笑って私にキスをしてきた。
それだけでスイッチが入った私は結局最後まで彼を求めていた。
＊＊＊
翌週の土曜日。
あの日の出来事があったあと
ヒカリは中野さんと友達になれたみたいだった。
たまにヒカリから話を聞くことはあるが
私からは深く聞くことは無い。
別に紹介した訳では無いし
あとはお互い自由にすればいい。
大人なのだから…。
そして今日は彼が主催してるお笑いライブがある為
私はそれを見に行くために急いで準備をしている。
仕事も早く終わらせて私服に着替え
ヒカリと待ち合わせをして久しぶりにこの場所にやってきた。
チケットは勿論自分で買っている。
彼氏だからってチケットは貰わない。
だって舞台にいる時の私たちの関係は
お客さんと芸人という関係に戻るのだから…。
「楽しみだねー！」
ヒカリはとても嬉しそうに始まるか前から楽しそうだ。
「ふふっ。そうだね、」
一瞬、劇場が暗くなる。
はじまりの合図だ。
「どうもー」と彼が出てくる。
彼はどうやらMCもするみたい。
いつもカッコイイ彼は
舞台にいる時…一段とかっこよく見える。
今日私が来ることを彼には伝えていない。
普段、ブレスレットを付けてくれているのは知っていたが
舞台の上でもお揃いのブレスレットを付けてくれていて何だかそれだけで嬉しくなる。
そして…
「あ…。」と、マイクが彼の声を拾う。
一瞬、動きが止まった。
彼はまた大勢の人がいて客席の方は暗いのに
私のことを見つけ出してくれたようだった。
「ちょっと待ってね、みんな…」
彼は大きく深呼吸をしたあと
「よし！頑張るぞっ！」と言ってアピールしてくる。
お客さんはなんの事かわからない顔をしたけれど
ヒカリだけは笑いをこらえてプルプルと体が震えていた。
「それでは、とりあえず1組目のネタから見てもらいましょう！！」
コンビ名を言って彼は舞台裏に下がって行った。
私は彼と初めて出会ったあの頃と同じ様に
純粋にお笑いライブを楽しんだのだった。
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
