#9 ページ44
「可愛い…。ありがとう…！大事にするねっ！」
「俺あんまりこういうの付けるの好きじゃないんだけど…
これだけは風呂入る時以外外さないわ。」
「え…？アクセサリー苦手だった…？」
「Aは特別なんだよ。
それにお揃いなんだって思ったらすごい大事に思える…。」
何も言わず彼は急に私の腰を抱き寄せてくる。
「俺から離れんなよ…？」
「うん…」
いつからだろう。いつも彼は私のことを
Aちゃんって呼んでたのに
いつの間にか私の事を呼び捨てにして呼んでいた…。
何だか今日のデートでもっと距離が近付いた気がして私は嬉しくなった。
「2人きりになりたい…」
私が甘えた声でそう囁くと
「2人には悪いけど先に帰るか…。
俺も今すげぇAに触れたい…。」
そんな返事が返ってくるとは思ってなくて
私のドキドキが止まらなくなる。
「家まで待てないかも…。」
「ふっ…了解。」
私達は何も言わずにその場を後にした。
＊＊＊
ホテルに入るとお互い求め合って
私の体力は底をついてしまった。
彼はそんな私を見て笑いながら髪を撫で
そして中野さんに電話して謝っていた。
もちろん私のスマホも着信は鳴っていたけれど
お互い止められなかった。
「かわりに俺がヒカリちゃんに謝ろうか？」
「…初めて電話した時も
ヤス君、ヒカリに謝ってたね。」
「そうだっけ…？」
「うん…過激なファンの前で連絡先渡すなんてって言われて怒られてたでしょ…？」
「ははっ、そんなこともあったなー…。」
「さっき電話した時、2人一緒でした？」
「うん。なんか近くの喫茶店で俺達のこと待ってたらしいよ。」
「それは…ヒカリに電話して謝らないと…」
私が電話を掛けると
何も言わず私の電話をヒョイっと取り上げてくる。
「あ…」
「もしもし？ヒカリちゃん？
俺。うん…ごめん。俺が無理やり遊園地から連れ出したから…
あんまりAのこと怒らないであげて？
うん。
……良いから代われって言われた」
彼は笑いながら私に電話を返してくる。
「もしもし？」
『もー！心配したんだよ！』
「ごめん…」
『まあヤスさんと一緒だし、何となくそんな感じはしてたからあれだけど…。
メールぐらいしてよね！』
「気をつけます…。
今は中野さんと一緒なの？」
『うん。一緒にいるよ。かわる？』
「いや、何で代わるのよ…」
『まあ…無事なら良かった。
じゃあまたね？』
「うん。ありがとう…」
私は電話を切って彼の方を見て笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
