#3 ページ22
「おいタイシ、お前だけ何Aちゃんと仲良く話ししてんの？
よっ、Aちゃーん。久しぶり！」
「ヤベさん…どうも…」
「さっきのロケ車でAちゃんあっちの車に乗っていったでしょ？
俺らみんなでAちゃんがいる方が良かったって話してたんだよなー？」
「そうそう！次の移動の時は俺らんとこおいでや？」
「…すみません、決められている席ですので…
あの…本当に仕事に戻らないと……」
「じゃあさ、今日終わったら俺と飯行こうよ？
そしたら自由にしてあげるけど？」
「こ、困ります…。」
「ははっ、アベより俺と飯行く？それでもええで？」
他のスタッフも忙しそうで私のことを見る余裕なんてない。
私はひたすらどうすればこの状況から抜け出せるかを考える。
「そう言えばAちゃんって彼氏いるの？」
彼氏？いますよ。そう当たり前のように言うことが出来れば良かったのだけど…
私の性格上、それは難しくて…。
それにボロが出ちゃいそうで無理だった。
「答えへんってことはAさん今はフリーなんやな？」
「じゃあ連絡先交換してよー！」
「あの…それは…」
「困った顔も可愛ええなー、スマホは？番号教えてや？」
「タイシに教えるなら俺にも教えてよー！」
2人の男性にここまでグイグイ来られると怖くなってきて
私は固まってしまった。
解放されるなら番号教えてしまった方が良いかもしれない。
震える手でポケットからスマホを取り出そうとした時だった。
「2人とも何してん？
ウチの番組の新人ADあんま虐めんといてくれへん？」
空気が悪くならないように笑いながら彼がやってきて
私の手をポケットから出さないように肩に手を置いた。
「別に何もいじめてへんよ？なぁ？」
「そうそう、仲良くしよって言ってただけだよ」
「ははっ、これからも番組内で仲良くしたって！
そう言えばハヤマさんが、Aちゃんのこと捜してたからはよ行った方がええんちゃう？」
「あっ…、ありがとうございます。すみません。また…！」
私は2人に頭を下げて彼にもお礼を言い
私は逃げるようにその場から離れた。
きっとハヤマさんは私の事を呼んでないと思う。
その場から私を離れさせるための嘘だろう。
先程までのことが私には慣れなくて怖かったのか心臓がまだドキドキしている。
本番に入るまで私は2人から距離を取っていたが
彼が2人の相手をしてくれていたお陰で残りの時間で仕事がスムーズに進めることが出来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
