#6 ページ17
私がそう言って笑うと辻君は少しだけ考えたあと
「でも…そうっすね。
これだけは言える事なんですが
Aさんが後悔せんように答え出したらええんちゃうかな？」
私は静かに頷いた。
「俺はAさんが幸せになってくれるなら、それが一番嬉しいから。
そりゃー…俺を選んでくれたらめちゃくちゃ大事にするけど」
優しく頭を撫でられるだけで全て身を委ねてもいいと思えるぐらい心が落ち着いていく。
「最後に答えを出すのはAさんやし
あと俺から言えることは何も無いかな…。
でも正直いうて俺に相談してくれてありがとう。
それだけ俺を信用してくれてるって事やろうから
素直に俺は嬉しいと思ってる。」
街灯の明かりだけが私達を照らしている。
何だか今素直に辻君の方を見れない。
こんなに私の幸せを望んでくれて
優しさで包んでくれる辻君を私はきっと選ぶべきなんだ。
それなのにモヤモヤが晴れないのはやっぱり粗品君が頭の片隅にいるからだろうか……。
「なあ、俺の最悪な今の気持ち聞いてもらっていい？」
「ん…？なに？」
「人間ってやっぱ心の中に悪魔と天使がおると思うねんやんか、
天使はやっぱAさんの事を大事に思ってるならこのまま待つしかないよって言うてるんやけど…
悪魔が…今日が最後のチャンスやから
このまま俺だけしか考えられへんなる様に
そのまま抱き締めて家入ってまえってめっちゃ言うてくるんよ…。
だから俺がその悪魔に飲み込まれる前に今日はもう帰るわな？」
「え…？」
そう言って急に立ち上がるものだから私は驚いてしまう。
「家まで送ってあげれんくてごめんやで？
じゃあまた…！」
私はその背中を追いかけることも止めることも出来ずに
ただ見送ることしか出来なかった。
＊＊＊
沢山考えて悩んで…
最後に決めなきゃいけないのは私なんだ。
ずっと私を支えてくれていた辻君を選ぶのか
真っ正面から思いをずっとぶつけてきてくれた粗品君を選ぶのか…
それとも……。
私が選ぶ事が出来るのはたった1つ。
辻END→次のページへ
粗品END→2ページ目へ
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
