#5 ページ16
後日。
仕事が早めに終わった私は
家で一人でいるとつい色々考えてしまい
この間のことを一人で抱えるには辛くなってきて
いつの間にか辻君に電話を掛けていた。
「ごめん。今大丈夫…？」
『えっと…もうすぐ収録なんで10分ぐらいならあけれます…！
何かありました？』
電話なのに辻君の声は私を心配してくれているようだった。
「何か悩んでることあったら電話してって言ってくれたこと…
まだ有効かな？」
『やっぱ何かあったんですね。
もちろん俺で良かったら話聞きます。
でも…さっき言うた通り収録前なんで
終わったらAさんの所行っていいですか？
きっと直接の方がいいでしょ？』
「そんなの悪いよ…！」
『…俺が会いたいねん。』
私が気を使わないようにそう言ってくれているのだろう。
辻君の優しさに甘えて私は「わかった。」と答えてた。
『じゃあ終わったらすぐ連絡入れて大丈夫ですか？』
「うん…。」
『また後で』
「ありがとう。仕事頑張ってね…！」
通話が切れた後、私は暫くぼんやりしていた。
＊＊＊
辻君は仕事終わりに急いでタクシーに乗って私の家の近くまで来てくれた。
「お疲れ様です。」
「お疲れ様。ごめんね、こっちに迄来てもらっちゃって…。」
タクシー代を渡そうとするも彼は受け取ってくれず
かわりに自販機で飲み物を買って渡した。
「すみません。」
「ううん。私の方こそ…。」
近くの公園まで行きベンチに座る。
夜だと言うのにここの公園はわりと広いから犬の散歩やジョギングしている人もチラホラといた。
「……1人で考えてたどうしたらいいか分からなくなっちゃって…」
「うん。良いよ。全部聞くから話して？」
私はこの間ツクバさんに告白された事。
粗品君と少し揉めちゃったこと
粗品君と辻君がきっと私の中では特別なことを
何故か辻君に全て打ち明けていた。
「……それを本人に直接相談してくる所がAさんの面白い所っすよね。」
辻君は笑いながら私が渡した飲み物に口をつけた。
「…でもAさんが望んでる答えはきっと返せないと思いますよ？
だって自分が有利になるように俺は悩みを解決してまうと思うし。」
辻君はそう言って小さく笑う。
「それは分かってはりますよね？
だって俺はAが好きやねんから。」
そうやって素直に思ってる事を言ってくれる所が
辻君の優しさなのだろうと思う。
「うん…でも聞いて貰えただけでも何か気持ちが軽くなったよ。」
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
