#4 ページ15
「え、めっちゃ怒るやん！」
更に追い打ちをかけるように粗品君は追撃しようとしている。
それに気付き私は咄嗟に口を手で覆い
「あの…、後輩が大変失礼なことをしました…！
また連絡しますので…！」
そう言って無理やり私は粗品君を連れて自分の楽屋へと連れて行った。
「もう！何であんなこと言うのよ！」
「Aちゃんも困ってたやん。」
「困ってたとしても…！あんな煽って後で何されるか分かんないじゃん！」
「嫌やってんからしゃーないやろ…。」
「嫌でもダメ！今度からもう少し気をつけて！
粗品君に何かあったら…心配でしょ！？」
「……何？俺の事心配して止めてくれたん？」
「当たり前でしょ…！大事な後輩なんだから…！」
「ふーん…後輩ねぇ…？」
粗品君の目付きが変わり私を壁に追いやってくる。
「やめてよ…」
「言うて、芸歴が少し先輩なだけで年齢も1つぐらいしか変わらへんやん。
楽屋に俺を連れてきたんはAちゃんやで……？
わかってる？」
「…何言って…！」
「ただの後輩じゃなくて俺の事、一人の男として意識してくれる迄、俺この手を離すつもりないから。」
「…馬鹿言わないでよ…？」
「俺が嘘言うてると思う？じゃあ証明しようか？」
両手を上に持ち上げられてそのまま顎を掴まれると
粗品君の顔が凄く近くに寄ってくる。
「…っ、やだ…！」
私が無理やり顔を背けると掴まれていた腕が解放された。
「そんな泣きそうな顔になるほど嫌なん…？」
今まで見た事ない切ない表情で私の胸も苦しくなる。
「……辻さんの時…そんな表情してなかったやん…」
この間の話だろう。
私はその時のことを思い出して言葉を出せなくなった。
「…答えは既に決まってたんやったらそう言うてや。
本間にAちゃん…ズルいって……。」
何も言わずに楽屋の扉を開けて粗品君は出ていってしまった。
私はその場で座り込んでしまう。
胸の鼓動を止めるために私は呼吸を整える。
「……そんなこと急に言われても…わかんないよ…」
仕事に支障が出ないようにと精一杯集中して
その日、仕事が終わったら寄り道もせずに真っ直ぐ自分の家へ帰った。
「……頭が破裂しちゃうよ…もうっ……。」
粗品君の顔が浮かんだあと辻君の顔も浮かんできて…
わかってて封印してたこの思い。
私の中で2人は特別な存在。
そう改めて気付いたら余計にどうすればいいかわからなくなった。
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
