#2 ページ13
辻君は私の髪を優しく耳にかけて
更に顎を優しく掴んで自分の方へと顔を向けさせようとしてくる。
その一連の流れに私はもうクラクラしっぱなしだ。
「ズルいよ…」
こんなの好きになっちゃうじゃん…！
暫く辻君の瞳を見つめていたら
何かが目の前に置かれて辻君と私の間に壁が1枚立てられた。
驚いて顔上げるとそこに居たのは粗品君で、自分の芸で使うフリップで私と辻君の間をシャットアウトして来たのだ。
「油断も隙もないなぁ…！
Aちゃんも何、辻さんに心許して見つめ合ってんの？」
「粗品君…」
「はあ…邪魔入ってもうたな…」
辻君は立ち上がると私の頭を優しく撫でて
「俺そろそろ出番やから行きますわ。
もし本間に何か悩んでる事あるなら電話してきて下さい。」
そう言って自分の楽屋へと戻って行った。
その横を次は粗品君が座ると
「なに？辻さんに惚れた？」
少し怒った様子でそう言われてしまう。
「別に惚れたとかないから…！」
「ふーん…。でもあのまま俺が止めんかったら
キスしてまいそうな距離でしたけどね。」
「そんな近かった…？」
「…辻さんがええんやったら、そう言うてくれた方が俺もこんな気持ちにならんで済むんやけど。」
深いため息と共に私の手をそっと握ってくる。
「Aちゃん。ずるいで…？
俺らの気持ち知ってて泳がせてるんやから…」
「…そんなつもりは……」
「他の女やったら俺ボロクソに言うてるで…？
それでも言わへん理由わかってる？
俺が本気で惚れてるから強く言われへんねん…。
それわかってて俺達のこと煽ってるやろ…？」
「粗品君の手あったかいね。」
「…話誤魔化すなよ。」
「……ごめん。でも…煽ってるつもりはないよ…？
結果的にはっきり気持ち答えてあげれてないのもごめん。
まだ自分の気持ちさえもよくわかってないし
私の心はまだ決まってないから…。
後悔したくないの。仕事も恋愛も…。」
ゆっくり手が離れたかと思うと粗品は君は急に立ち上がった。
「ええよ。とことん付き合ったるわ。
でもAちゃんは必ず俺の事を好きになると思う…！
賭けてもええわ！」
「賭けるって…」
「俺のこと選ばんかったら
辻さんに俺の今の貯金全部渡してもええ！」
「それは辻君も困るでしょ…」
「でももし俺のこと好きになってくれたら
俺が責任もってAちゃんの今後の人生全て責任もって大事にしたるわ。」
「重いよ…」
いつの間にか私は笑っていて悩みの事なんて全て忘れていた。
#3→←nipponnosyatyō.T＆simohurimyōzyō.So(リクエスト作品)
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
