#4 ページ11
彼は足が長いから1歩が大きい。
私は少し小走りで彼の元へ向かい腕を掴んだ。
突然掴まれた彼は驚いて私を見る。
そして慌てて涙を拭いた。
「なかむらさん！耳鼻科行ってくださいよ！」
「え…？」
「私が呼んでるのに聞こえてなかったでしょ…？」
「ごめん…」
「……私の方こそごめんなさい…
何も考えずに私…。
あの…私、嫌です…このままバイバイするのは…！」
「えっと…」
「だから…付き合うとか付き合わないとか
そういう事じゃなくて…
その…正直私も…なかむらさんの事、気になってた人だったから……。
だから…えっとごめんなさい…！」
「ん？俺…今、フラれてる…？」
「いや、振った訳じゃなくて…！
ちゃんと私が好きになるまで…私の事…好きなままで居てくれませんか…？」
「…えっと…」
「いや、すみません。
こんな事言うなんて都合いいですよね。
今の言葉、やっぱ忘れてください…！」
彼の事を見れなくなって私は再び背を向けた。
私が立ち去ろうとすると彼は
「好きでいてええの？」
そう言って私の手を優しく取ってきた。
「えっと…はい……。」
「俺はずっと好きでいるよ…？少しでも可能性あるなら…」
真っ直ぐに私を見つめてくるから思わず目を逸らした。
「…そんなに時間かからないと思います……」
私がそう伝えると彼は首を傾げた。
「今、手に触れられてるだけで私の心臓がドキドキして煩いんですもん……。」
彼は私の手を自然と掴んでたことを今気付いたようで
「そっか、じゃあこれからは
俺はもっとアプローチしていくな？」
彼はそう言って笑って私をゆっくり抱きしめてきた。
「……はなして！なんかチャラい！やっぱ今の話なし！」
私がそう伝えると彼は「ごめん！」と笑って謝ってくる。
その日から本当に彼は私に会う度に“好き”という言葉をくれる。
私はまだ素直になれずに素っ気ない態度を取ってしまうけれど
きっと近い将来、彼より私の方が彼の事好きになっちゃうのだろうと
つくづくそう思ったのであった。
nipponnosyatyō.T＆simohurimyōzyō.So(リクエスト作品)→←#3
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
