9bangairetoro.K#1(リクエスト作品) ページ1
私達が過去に付き合ってたことをみんな知らない。
特に話すこともないだろうと思っているし
今は普通に芸人仲間として接している。
気を使うこともなければ気を使われることもない。
だってそれが1番楽だから。
「おはよう。」
「おう、おはよう。」
劇場ですれ違った時も普通に挨拶できる仲だ。
私達は初めから芸人仲間としての方が相性が良かったのかもしれない。
そんなある日。
若手が体を張るテレビ番組のレギュラーを私達含め任されることになった。
週替わりで企画内容が違うのだけれど
とうとう私もその番組の企画に挑戦することになる。
事前に渡された台本に目を通すと
そこには何と心霊スポットで一泊するというもので
私は全力でマネージャーに嫌だと伝えた。
「体を張るのは良いけどこれは本間に無理やって！！
私、心霊とか怖いのだけはNGって言うたやん！」
「若手なのに仕事に穴あけるとこれから仕事貰えませんよ？それに若手なのに仕事を選べるわけないでしょ…。
もう腹を括って下さい。」
「…ちょ、本間に無理やって！！ハラは承諾してんの！？」
ハラと言うのは私の相方で私と違って
いつもボンヤリしている大男だ。
「ハラさんには許可もらいました。」
「…じゃあ、ハラだけ行けばええやん！」
「それは無理ですよ。
それにもう1組のコンビは既にOKだしてるしAだけ行かないってなったらおかしいでしょ。
諦めてください。」
私は台本の後ろに書いてる出演者を確かめる。
よりによって元彼のコンビと心スポに1晩泊まるとか…
「何で向こうはOK出したんや…」
大きい声を出して駄々を捏ねても、もう無意味で…
収録の日はすぐにやってきてしまった。
＊＊＊
「良くOK出したな？」
スタッフたちが現場で慌ただしく定点カメラを準備している時に
彼が私に声をかけてきた。
「嫌って言うたよ。無理やってん。」
私は不貞腐れながらそう答えた。
「昔から苦手やからAは意地でも今日は来んと思ってたわ。」
「帰りたい…」
私がボソッと呟きながらその場でしゃがみ込むと彼は少し笑って私の頭を撫でてきた。
「何かあったらすぐ行ったるやん」
「……何かあった時にはもう遅いわ…！」
「ははっ、たしかにな」
彼は笑いながら私を見てくる。
「撮影準備お願いします！
集まって下さい、カメラ回しまーす。」
スタッフの声が聞こえてきて私は深い溜息をつきながら
4人でカメラの前に向かった。
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
