貴方にだけ愛されたい

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みんな各自色々な競技をこなす。
私は今の所、出たのは障害物競走だけだ。

次は特別ルールのサッカーか…
特別というのはここで多くの点数を取ったチームが
今持ってるポイントが2倍になるっていうだけ。

私も参加に名前がついてるので中央に向かう。


「はい！ここでボーナスゲームです！
10分でより多く点数を稼いだチームがなんと、今のポイント×2倍になります！」

わー！と盛り上がる。

それでは赤チーム！っと呼ばれ代表の11人が呼ばれた。

そして白チームも。
白チームには花レンコンがいる。


そして説明が終わったあと笛の合図とともにスタートした。

私は極力周りに合わせて動く。

みんな素人だ。だけど一生懸命ボールに食らいつく。

その時、鈍い痛みが私の足に…。

一瞬何が起きたのか分からなかった。

カメラはボールと近くの人を映してる。

周りのみんなも応援に必死で、こっちを見てない。

だから遠くからボールが来た時に
フォローしようとしてた私の事は誰も気にしない。
それをいい事にもろに私の足を全力で蹴ってきた人達が2人いた。
しかも靴が普通の靴じゃない…
鉄板が靴の先に入ってる安全靴だ。
左右同時に蹴られて私は倒れそうになった。

「痛っ…！！」
痛さで転びそうになると
「きゃっ！」っと言ってワザと倒れてきた。

ピッーと音がする。

「えっーと大丈夫でしょうか？
何やら別の場所で接触で倒れた？ようですが……」

カメラがこちらに近づく。

「ごめーん、真剣すぎて体同士がぶつかってしもたー」

白々しく両手を顔の前に出して謝ってくる。

「大丈夫ー？」

一緒に足を蹴ってきたのにたまたま近くにいたように駆け寄ってくる。

「えーと、Aさんは大丈夫でしょうかー？」

スピーカーで呼びかけられカメラを向けられたので


「はい、大丈夫です。
少しぶつかっただけです。」

っと私はゆっくり立ち上がった。

ズキッと痛みが足に走る。

「ほんまごめんなー、次は気をつけるから」

「うん、ええよ」

顔色を変えずに私は笑顔で答える。

「はい、大丈夫だったようなので試合続けます！」

そしてこの後倒れはしなかったものの
カメラに映らないよう何度もおなじ足を蹴られ続け
私は試合が終わるまでの間、気力だけで立ち続けた。


試合終了後、各自休憩に入る。

花レンコンのふたりはニヤニヤしてどこかに消えていった。

私はトイレの個室に行き長ズボンを捲り足を確認する。

「うわ…」

足は痛々しく紫色に腫れ上がっていた。

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