#3 ページ23
「おいおいーせめて乾杯してやー！」
「あ、すんません」
慌ててビールを持ち上げる
「今のはアカン罰やな。」
「罰って……」
ん、と言ってリリーさんの席をポンポンと叩く。
「なんですか？」
「こっち座って」
「でも、リリーさん帰って来ますよ？」
「はぁ…もうええわ。」
すっと、立ち上がって
「俺から行くわ！」
そう言って横に座った。
「えっと……これが罰ですか？」
「なんやねん、もっと過激な罰がええんか？」
「いえ、遠慮しときます」
そう聞くと彼はガハハっと笑った。
「ほんまええ根性しとるな！」
「だって、隣に座るだけが罰ってめっちゃ簡単やないですか！
びっくりするでしょ、
でもそれ以上の罰とか聞くのなんか怖いし嫌です！」
「それなら何も言わんと罰与えたら良かったな」
「いや、それはそれで怖いです！」
そんな会話を2人でしていたら
電話が終わったリリーさんが帰ってきた。
「あれ？モリシなんでそっち座っとるん？」
「帰ってこんから2人で乾杯してたんや！なあ？」
私にグラスを向けて言ってくる。
「あ、はいそうです。
リリーさん忙しそうなんで」
そう言ってリリーさんの方をチラッと見た
「何ヤキモチ？？」
意地悪な笑顔で言われて思わず視線を外す
「ゴホンっ、ほんじゃ改めて乾杯しよか！」
その空気を変えるように盛山さんがグラスを持ち上げた。
『カンパーイ！！』
3人でグラスを合わせて
私は改めてビールに口をつけた。
──────────────────
2時間後。
お酒はそんなに弱いわけでない。
なのに今日はいつもより酔いが回る。
「A、頼むからもう酒やめとき。
水飲み。」
予想外にリリーさんが私からお酒を奪って
水を渡してくる。
いつもそんなタイプじゃなく逆に酔わせたろーって感じの人なのに……
ふわふわした意識を何とか保ちつつ
私は話す。
「なんでですかー？？私まら飲めまふよー」
「だんだん呂律も回らんくなってるやん。」
リリーさんが笑う。
「まあまあそんな時もあるやろう、大丈夫や。
俺が面倒見たるから！」
「いや、お前に任せるんが今はいちばん怖い」
「何でやねん！」
「だってモリシはAのこと好きやろ？」
「はあ！？何言うてんねん！」
「見てたらわかるし、今Aベロベロやから覚えてへんよ。」
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木葉林檎(プロフ) - HATHUTAさん» コメントありがとうございます！凄く嬉しいお言葉感謝です！m(*_ _)mまたよろしくお願いいたします(*´︶`*)♥️ (2023年2月24日 15時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
HATHUTA(プロフ) - 盛山さんの長編拝読しました！林檎さん（勝手に呼んですみません）のお言葉で長くなってしまったとありましたがいい意味で読み易い長さでとてもキュンとしました。不器用ながらに真っ直ぐな感じがイメージしやすくて読んでいて入り込めました^^これからも応援してます (2023年2月11日 22時) (レス) @page36 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - mさん» リクエストありがとうございます！新山さん素敵な人ですよね(^^)♪シュチュエーションなどなければそのまま書かせていただきますね┏○ﾍﾟｺｯ (2023年2月2日 4時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - リクエスト失礼します！さや香の新山さんでお話書けたりしますでしょうか？？宜しくお願いします🙇🏻💧 (2023年2月2日 1時) (レス) id: cde51804fe (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ﾃﾝﾌﾟﾗ衣さん» リクエストに添えるかどうか分かりませんが、短編で1つ書かせていただきました！シチュエーションなどあれば是非またかかせていただきますのでよろしくお願いします🙇🏻♀️՞ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年1月20日 5時
