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Japanese Anemone(忍者/7紫) ページ16
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ああ。もう、終わりだ。
ひとつ息を吐き出すと、目の前の檜山くんはわたしを見る視線を下げた。
ここは彼の教室。今は放課後。
わたしは---たった今、檜山くんとなんの関係もない人間になった。
「ごめん」
そのひと言。たった、みっつだけの音。
わたしと彼の半年間をなかったことにするにはあまりに少なすぎる。
そう言えるほど濃い半年間だったかと言われれば、それはただの幻想かもしれないけど。
で目の前で大好きな人が本当に申し訳なさそうな顔をするものだから。
「うん、わかった」
そう、受け入れるしか選択肢はなかった。
彼には、わたしではないヒロインがいるのだ。
*
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めがね - すごく素敵な文章に心が満たされます。あなたの言葉の表現をこうやって物語にして形にしてくださって、ありがとうございます。 (11月11日 4時) (レス) @page12 id: 5aa7ecfc5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨリ | 作成日時:2023年3月6日 22時