第4話 弟子にされるようです ページ5
長い廊下を歩いていく
木でできた建物、私の前を歩くひとの着物
高いビルが建て並んでいた現代とはかけ離れた雰囲気
ほんとに平安時代に来たのかなぁ
もう、家には帰れない？…
そう思うと一瞬だけ、視界がゆれた
晴「おい」
『！なんですｋ(ドンッ』
思いっきり激突してしまった…
安倍晴明に…
『〜っ！いった！急に止まらないでください！！』
晴「お前が下をむいて歩いているからだろう」
『ぐぬぅ〜…』
なにもいえない…
晴「ほら、すわれ」
『あっ…』
目の前には二人分、ご飯がおいてあった
晴「お前はめしの量がすこし多いほうだ。私がお前を拾って丸1日。腹も空くだろう」
私はご飯の前に正座する
教科書や資料で見るような、貴族が使う赤い漆のお盆みたいなのにご飯が置いてある
確か“膳”っていうんだっけ、このお盆
とりあえず座ろうかな
『あっ、ありがとうございます。あの…』
晴「？なんだ」
『あの、なんて呼べば…』
晴「私か？晴明でよい。どうせお前は、私の弟子になるのだから」
『あ、そうですｋ…え！！弟子ぃ！？』
晴「そうだ。不満か？」
『いや、不満っていうか…え、なんで弟子なんですか？』
晴「お前、このまま何もせず居座るつもりか？」
『いえ、滅相もございません』
この人こえーよ…おかげでご飯、ちびちび食べるしかないじゃないか
晴「自分では気づいていないのかもしれないが、陰陽師としての資質は十分にある。そのお前を、私が直々に教えてやるのだ。それに何もしないよりはマシだろう。」
『まぁ、それはありがたいですけど、私にその資質なんてあるんですか？』
晴「なかったら言わない」
『デスヨネ…』
まだ会って一日も経ってないけど、なんとなくこの人の性格わかってきた気がする…
ちびちび食べていたご飯もいつの間にか食べ終わっていたようだ
『ごちそうさまでした』
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コノハナ(プロフ) - 佝僂さん、コメントありがとうございます！応援して頂いて嬉しいです！できるだけ頻繁に更新していくので待っていてください(笑) (2021年6月27日 12時) (
レス) id: df4109551a (このIDを非表示/違反報告)
佝僂(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品に一目惚れしました(照)とても面白いので、いつまでも更新まってます！！無理しない程度にこれからも頑張ってください！ (2021年6月27日 8時) (レス) id: 1c770a8388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナ | 作成日時：2021年5月12日 13時
