第11話 上出来 ページ14
今日も今日とて変わらない日々を過ごしている
私の式神、如月を生み出して数日が経つ。
如月は私の身の回りのことを丁寧にやってくれていて、正直めっちゃ楽してます
修行はまだまだ厳しいけど…
ご飯も用意してくれるし、修行でへとへとになったら風呂の用意ができてあるし、上がったらすでに布団がご丁寧に敷かれてあるし…
めちゃめちゃ有能な式神生み出してしまったのでは？天才か？
そんなことを考えながらもっちゃもっちゃ朝ご飯を食べている。
そういえば如月は…
如月を生み出して、晴明様に成功だなって言われた後……
―――――――――――――――
〜数日前〜
晴「A、相当呪力を込めたな」
『え？まあ、結構込めたと思います。今すごく体がだるいし…』
晴「形代を用いた式神だから、擬人式神の上位式神であることは間違いないのだが…」
『…だが？』
晴「お前の込めた呪力ではない力、つまり思念も強すぎて、半分思業式神になってるぞ」
『ええ！？』
晴「お前にはまだ早いと思っていたのだが、ここまでとはな。少々驚いている」
眉1つ動いておりませんが…晴明様、眉1つ動いておりません
どこにも驚いている要素がないです…
晴「如月の体をよく見てみろ」
『はい………ん？』
言われた通りよく見てみると、なんとなく透けているような……ないような？
『なんか…透けてます？』
如月も、その言葉を聞いて自分の体を見つめている。
確かに半透明になっているようだ
晴「思業式神の説明はしたはずだ。本来思業式神は目に見えない。形のもととなる形代を用いず、思念のみで生み出されるからだ。私ほどの者となれば話は別だが、少なくとも普通の者たちには見えん。だが、」
『如月は、形代で生み出されたのにもかかわらず、私の思念が強くて半分実体がないんですね』
晴「そういうことだ。お前は呪力と思念を込めすぎて、特殊な上位式神を生み出した。まあ、初めてにしては上出来だ」
上出来…
じょうでき…
『…！上出来！？上出来ですか！？』
この人から「上出来」なんて褒めの言葉が出てくるなんて
冷たい鬼のような晴明様から褒めの言葉が…
晴「…おい、何を考えている」
『いえ、晴明様も人間なんだなって思って…』
晴「…人間、か。そうだな」
『？』
あれ？…なんか、マズかった？
ちょっとくらい顔になったような…
気のせいかな〜驚くときも何にも顔に出さない晴明様が…
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コノハナ(プロフ) - 佝僂さん、コメントありがとうございます！応援して頂いて嬉しいです！できるだけ頻繁に更新していくので待っていてください(笑) (2021年6月27日 12時) (
レス) id: df4109551a (このIDを非表示/違反報告)
佝僂(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品に一目惚れしました(照)とても面白いので、いつまでも更新まってます！！無理しない程度にこれからも頑張ってください！ (2021年6月27日 8時) (レス) id: 1c770a8388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナ | 作成日時：2021年5月12日 13時
