砂縛からこんにちは(続き2) ページ24
「あら、見つけたわ。」
「何よ女の子じゃない!」
通路から広間にでたと思えば中央に二匹…いや二人と数えるべきなのか。
噂に聞いていた牛頭と馬頭…いやはや実物を見るとインパクトがすごいな。
サッカーラの部下を選ぶセンスが計り知れん。
「ちょっと!今失礼なこと考えたでしょ!」
「いや失礼なことは考えてない。」
「とりあえず貴方を捕まえてサッカーラ様の前に出さなきゃならないの。」
「二人して全く別の事を聞いてくるんじゃない!」
2対1はきついな。
さっきまでのベージとかとは力量が違うだろうし、第一無機質なベージやサルベージとは真逆で個性が強すぎて正直疲れる。
「あ、因みにサッカーラってどこで俺の様子を見てるんだ?」
「そんなこと聞くなんて…私たちを倒すことは前提のつもり?」
「前提と言うよりかは気になっただけさ。この広間に誘導させてきたんだろ。」
「あら、気づいてたのね。サッカーラ様なら闘技場で貴方を見てるわよ。」
闘技場…ここそんなものまであったのか。
参ったな、もう少し下調べでもしてくるんだった。
「まあ良いか。あんたらが来たであろう道を行けばその闘技場やらにも行けるだろうし。」
「寂しいわね。私達ここを簡単に通すほどか弱くないわよ?」
「サッカーラ様のため…あんまり手を焼かせないで頂戴ね。」
「さあ、どうだろうな。」
手数多くとも、気合いがあれば乗りきれるものだ。
言うて消耗が無いわけじゃないが。
「あいつらが来た道は…一方通行か。」
倒す前にあれこれ聞くべきだったがもう遅いか。
倒れ、魔方陣と共に消える二人を横目に広間から出る。
一方通行程楽なものはないがこの道…ちゃんと闘技場に出てくれるだろうか。
また変な通路にでないことをそれなりに祈りながら走ると光が見えた。
さて監獄、闘技場等と趣味の悪さは何となく理解していたが…いやもう考えるのが馬鹿みたいだ。
誰もいない客席、闘技場の中央にはサッカーラの姿。
「ほう、獄卒達を倒してくるとは。ユーの実力は確かなようだな。」
「さてね。そもそもあんたに実力を計られるのが一番気にくわないが。」
サッカーラは王座に座ったまま高笑いする。
その笑い声は余裕を帯びていた。
まあ、1対1で明らかにあちらが有利なのは見てくれで分かることなのだから余裕綽々なのは当然だろう。
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竜胆子(プロフ) - ちーさん» リクエストありがとうございます。闇堕ちフロウ君とケルーとダンテの3人と言う感じですかね。 シリアス寄りの方が良いですか? (2019年7月23日 17時) (レス) id: c4087c803c (このIDを非表示/違反報告)
ちー - ここにケルーかダンテを出してほしいです フロウともかかわり深いですし ちょっとした争いというか 闇堕ちしたフロウもみてみたいです! 長くなってしまってすみません(^-^;もし、よろしければまたなにか語りたいです(^-^;リクエストよろしくお願いします! (2019年7月23日 16時) (レス) id: 4d2bd7f96d (このIDを非表示/違反報告)
ちー - とても可愛い(*^^*)ですし ヒートのダジャレであんなに嬉しそうにしてるとまたそこがまたキュンってなっちゃって とにかく何してても可愛いというか 実際にいたらギュッて抱きしめてみたいですね(*^^*)まあ、それはさておきリクエストしてもいいですか? (2019年7月23日 16時) (レス) id: 4d2bd7f96d (このIDを非表示/違反報告)
ちー - フロウ可愛いですよね! 私も持ってるんですよ(*^^*)私も同じで 喋り方とかしぐさ?というか行動がもう可愛くて可愛くて(*^^*) 闇堕ちしたフロウもいいですよね(*^^*)おとすならとことんおとしてほしいみたいな? というと言いすぎですよね(^-^ アニメででてるフロウも (2019年7月23日 16時) (レス) id: 4d2bd7f96d (このIDを非表示/違反報告)
竜胆子(プロフ) - 広美さん» リクエスト遅くなってしまいすいませんでした。今回ですが容量がオーバーしたため続編と跨いでしまってます。続きは続編の方にありますので合わせて見てください。リクエストありがとうございました。 (2018年12月6日 1時) (レス) id: c4087c803c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竜胆子 | 作成日時:2018年9月16日 2時