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机の上には、処理リスト、手配リスト、捕縛リストなどがあった。
他にもまだまだたくさん。
でも、散乱していてよくわからない状況になっている。
資料を1つ、手に取った。
その資料は、拳銃で撃ちぬかれたような穴が空いている。
「なんだこれ」
別に重要なことでもないか。
とにかく、"椿"に関する資料を探そうと部屋の中を歩いた。
「Aくん?」
入口の方から、声がした。
そっと振り返ってみる。
「……どうも、溶接さん」
そこに居たのは、露木さんの同僚、溶接さんだった。
「なんでここに……」
「わけありで、てか露木さんはいないんですか?」
「いるよ。呼んでこよっか?」
「絶対にやめろ」
露木さんを呼ばれるのは、ものすっごく困る。
てか、怒られる。
「私に言ってくれれば、普通に通すのに」
「いいんですよ。オレの用事なんで」
「そっか、じゃあ」
そう言って、溶接さんは部屋を離れた。
廊下の奥で「資料持ち出しちゃダメだよ!」と声がした。
「んな事わかってるっての……」
椿に会うには、どうしたらいいんだろうか。
パラパラッと資料を見て、資料室を出た。
来た道を戻って、東京支部を出る。
真昼にメールでもしてみようかなんて、思いながら。
〈最近、大丈夫か?真昼〉
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美里レイ(プロフ) - 白菜さん» 本当にありがとうございます! (2015年3月12日 18時) (レス) id: 4a807b5aa7 (このIDを非表示/違反報告)
美里レイ(プロフ) - 白菜さん» 主君を描いて下さるのですか!?そうですね…私的には、茶髪かな…と。見た目のイメージ…なんかイケメン設定になっちゃってるんですよね…。ご想像にお任せします!パーカーを好んで着ていそうかな?とにかくありがとうございます! (2015年3月12日 18時) (レス) id: 4a807b5aa7 (このIDを非表示/違反報告)
美里レイ(プロフ) - 篝火蓉閃さん» 好きですか…!?ありがとうございます!!もうこうなったら、イケメンで書ききるしかありませんね! (2015年3月9日 21時) (レス) id: 4a807b5aa7 (このIDを非表示/違反報告)
篝火蓉閃(プロフ) - 美里レイさん» 作者さんの文体好きですよ!夢主君イケメンで良いじゃないですか!ヒバッ、イケメン祭り! (2015年3月9日 21時) (レス) id: 78c91a266e (このIDを非表示/違反報告)
美里レイ(プロフ) - 篝火蓉閃さん» ありがとうございます!最近、作品の着地点を見失っておりますが(←)よろしくお願いします!主君はイケメンです。なんでこうなった……っ!? (2015年3月9日 21時) (レス) id: 4a807b5aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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