『SERVAMP』意味なんてない（男主）

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次に向かったのは、兄貴の部屋。

ドアには、『光留のへや!!』と書かれている。

中に入ろうと、ドアノブに手をかけた。

ドアを開けようとしたが、開かなかった。
「ガチャガチャッ」っと音を立てるだけ。

押しても引いても、開くことはなかった。


一体何故だろうか？
オレの部屋と造りは変わらないはず。


「老朽化？いや、んなわけねぇか」


もしかしたら、兄貴の部屋には鍵が付いているのかも？
どっちにしろ、力をかけても開かないのだから、諦めるしかなさそうだ。


「……………やっぱり、いないのか」


嫌なことを考えそうになった。
その感情を忘れるために、足速に階段を駆け下りた。



その後も、リビングを見たりして、歩き回っていた。

特に変わった様子もなかった。

そのなかでも、変わったことがあったとしたら、
あったものが無くなっていて、ないはずのものがある。


あったはずのものは、『アルバム』

家族の写真やらが入っている、アルバムが無くなっていた。
……まぁ、もとからいないみたいなことになってるから、なくてもおかしくわないかもしれない。


新たに見つけたものは、『メモ』


ノートを千切ったような紙に、何かが書いてある。
急いで書いたような、走り書きの字。

でも、読み取ることはできる。


"ごめん。ゆるしてくれなんてはいわないから。"

こう、書かれていた。
誰に向けての「ごめん」なんだろう。


「この字は、母さんでも父さんでもねぇよな……兄貴？」


もしかしたら……なんて。
兄貴の字とは、違うような気もする。
でも、走り書きの字だから、確実に違うとはいえない。


「……………」


なんとなく、そのメモを持ち帰ろうと鞄の中へとしまった。



もうここにいる必要はないな。
そう思い、玄関へと向かった。


本当に、"何もなかった"

ちょっとの変化があっただけで。


「結局、何も進んでねぇな…」




バタンッと音を立てて、玄関のドアが閉まった。






「あーあ…気づかないで行っちゃった!あはっ？面白くなーい」

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