やる気＿8 ページ9
黒猫は、真昼がいなくなったのを確認し、人間の姿になりました。
この姿は、やはり怠惰です。
怠惰は、あたりを見渡し、Aに気が付きました。
立つわけでもなく、座ったままの怠惰です。
「おー…？お前、確か……」
怠惰は、Aを知っていました。
まぁ当然ですね。
怠惰がそう言ったあと、Aは怠惰に近づきます。
「お久しぶりです、怠惰。貴方は変わりませんね」
「まぁ、な……」
「真昼に吸血鬼ということは伝えましたか」
「いいや…」
どうやら、まだ主従関係は結んでいないようです。
そんなことは、別にどうだっていいのですが。
「そうですか。その件に関しては、貴方の好きにしてもらって構いません。」
「あー…まぁ好きにするつもりだけど。てか、お前生きてたんだな」
「はい、Aは生きています。まだ、終わってなどいませんから」
Aは死にません。
それは何故かと聞かれても、Aには答えることができません。
それを知っているのは、先生だけですから。
「なんのことだかわかんねぇけど……お前、ここにいんの…？」
「？いえ、今すぐにでもこの場から去ります」
真昼には、少しばかりお世話になりました。
感謝というものを伝えたいのですが、どうすればいいのでしょう。
何か無いかと、部屋を見ます。
機械の横に、紙とペンを見つけました。
「これなら、伝えられますかね」
「お前、何すんの…」
「いえ、ちょっと」
そう言って、ペンを手に取りました。
紙に書き始めます。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
真昼、食事をありがとうございます。
Aは久しぶりです。
そして、美味しかったです。
人間は凄いですね。
Aは、もう行きます。
しばらくは、この街をうろうろしている予定ですから、
また、会えるかもしれません。
では。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
書いた紙を持ち、怠惰の方へと向かいます。
「怠惰。これを、貴方が渡してはくれませんか」
「はぁ…？めんどくせー…」
「………そうですか。ならばいいです」
そう言って、紙とペンがあったところに書いた紙を置きました。
その後に、玄関へと向かいます。
「では、怠惰。真昼と頑張ってください」
「何をだよ……」
ドアを開け、外に出ました。
真昼、ありがとうございます。
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美里レイ(プロフ) - レンさん» ありがとうございます…！そこまで言っていただけて嬉しいです！ (2015年8月2日 14時) (
レス) id: 4a807b5aa7 (このIDを非表示/違反報告)
レン - 頑張ってください！とっっっっても面白いです、応援してます！ (2015年8月2日 8時) (レス) id: 1569d709b5 (このIDを非表示/違反報告)
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