1582@青×緑 (ページ10)

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とも洋Side ページ10

この家においていただけることになってから数年が経ちました。

僕は流星様の身の回りを世話しながら生活してきました。

つまり、僕は剣を持って戦うということをせずに家の中で暮らしてきたのです。

反対に、戦いに出られる流星様を癒すこと。

それが僕の仕事でした。

そんな仕事も慣れてきたと思い始めた頃のことです。

大変なことというのはどうしてこう、突然訪れるのでしょうか？

「父上が・・・？」

「医者も、あまり長くはないだろう、と。」

殿が、不治の病にかかられたのです。

流行り病、とは言いませんが、この辺の人々を蝕んでいる病でした。

もちろん、戦には出られません。

幸い、戦を好まないお方なので、すぐに危機が訪れる、ということにはならないだろう、と皆さん言われました。

ただ、その消極的な性格故に、この国を良くは思ってない国も多いそうです。

殿が病になられたということが他国に知れ渡ってしまったら。

この国が攻められるのも時間の問題だろう、とあちこちで噂されています。

もし、そうなったら。

この国を守るのは他でもありません。

流星様のお役目です。