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流星Side ページ19

「流星様、どうされるおつもりですか?」


作戦会議。

相手の数も、もうそんな多くはないと思うけど、それはこちらも同じ。

攻め方を変える、時が来た。


「次の戦で、こっちから相手の陣地へ攻めようと思う。」


その場にいた全員が俺の方を見た。


「そ、それは!」


理由?

簡単や。

戦を嫌う父上が、自ら敵の陣地へ攻め込むことなんてなかったから。

余計な血を流さぬように、と。

どうしても自分たちを襲ってくる者にだけ斬り返せ、と。

そう言われて戦をしてきた。


でも、そんな時代はもうおしまい

どうせこれ以上戦い続ければ血は流れ続ける。


やったら一気に攻め込む方がまだ流れる血は少ないやろう。




とでも言えば、納得してくれるやろか?


「このまま続けても血が流れるのは同じこと。ちゃうか?」

「それはそうですが、」

「父上の望むような国を創るには、これが最良の策やと思てる。」

「・・わかりました。」


照史は、比較的早く承諾してくれた。

でも、淳太はまだ納得してへんように見える。

そりゃそうやろな。

こんな言い訳、少し前の俺やったら、猛反対してたやろう。

父上の教えに反することや、って。

でも、それは少し前の俺やったら、の話。

もう今は違う。

俺は狂ってしまってるんやから。


ほら、今も、ついさっきまで血を浴びてたはずの身体が、新たな血を浴びることを求めて疼いてる。

誰か、誰か、って。

疼きは苦しみに変わっていく。

傷を癒すクスリは、血だけ。






でもなかった。

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作者名:roma-tan | 作成日時:2017年11月23日 22時

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