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ページ16

「とも?」

「はい、」


僕がそんな変化をあなたに感じて少しした頃です。


「流星様、なんか、お前に言うたりしてへんか?」


誰もいない廊下で照史様に聞かれたのです。


「何をですか?」

「いや、特に何ってわけちゃうんやけど。」


普段はモノをズバズバ言う方なのに、とても歯切れが悪くて。

僕がそれを不思議に思っていると、渋々といった顔で照史様がおっしゃいました。


「最近、流星様、様子が変わられたような気ぃしてな。」


どこが、どう、とはおっしゃいませんでしたが、僕は一瞬で気づきました。

照史様も、僕と同じ様なところに違和感を感じられてるんだろう、と。

照史様は僕を助けてくれた人です。

周りからはいつも一緒にいる淳太様の方がしっかりされてて、照史様は少し雑だと言われていますが、それは違います。

照史様の方がずっと繊細なところがおありなのです。

こうやって人の変化に気づくのだって、いつも照史様の方が先です。


「何も聞いてへんのやったらええねん。俺の思い過ごしかもしらんし。」


そう言って、照史様は眉をハの字して笑われました。

照史様が思い過ごしかもしれない、と言って本当に思い過ごしだったことはありません。

今回だってきっとそうです。

だって、僕もそう思っているのですから。


ただ、僕にも、その変化が何か、と明言することができなかったので、照史様の問いかけにはお答えできませんでした。

・→←とも洋Side



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作者名:roma-tan | 作成日時:2017年11月23日 22時

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