35話 ページ35
「ごめんなさいっ、ﾋｯｸ、ごめんなさいっ、！！俺のせいやねん！……ｸﾞｽｯ」
必死で二人に謝った。誠也くんと良規くんは、俺を宥めてくれだがそれどころじゃなかった。
「俺が晶哉の手を離さんかったら、こんな事にはならへんかってん。
全部、俺のせいやねん……」
「みっちー、、」
「顔上げてや、みっちー。」
良規くんの声に顔を上げる。今、俺の顔はかなり酷いだろう。
「みっちーのせいやなんか、思ってへんよ。ちゃんと晶哉の目が覚めてから、話そうや。」
良規くんは、そう言って俺の涙を拭った。
「取り敢えず、今日は帰り？また明日、おいで？」
誠也くんが俺を落ち着かせるように俺の頭を撫でる。
「……分かった、」
まだ外が明るかった為、一人で家路を辿る。ゴシゴシと目を擦る。それでも涙は止まることを知らない。
「ごめんなさい、、」
今日だけで何度謝っただろうか？
でも、それだけの事を俺はしてしまった。
「俺は、幸せになったらあかんねん」
誰に呟く訳でもなく、囁く。晶哉があんな目に遭ったというのに、俺が幸せになんてなっちゃいけない。
「友達」を作ってはいけないのだ。また同じ過ちを犯 さぬようにしなければならない。
しかし、果たして、それがこんな弱虫な自分に出来るのだろうか？
この時の疑問が、今となれば答えられる。
『お前は、同じ過ちを犯すよ』って。
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桜(プロフ) - 明日香さん» ありがとうございます！次章も楽しんでいただけたらなと思います。これからもよろしくお願い致します！ (2020年5月5日 11時) (
レス) id: 842a00e709 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 最高でした！このお話から初めて読ませていただきましたがとても読みごたえがあり楽しかったです。また桜さんのお話に出会えることを願っています。 (2020年5月4日 13時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 明日香さん» コメント、ありがとうございます！これからも頑張って更新するので、お付き合い下さいませ＜(_ _)＞ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 842a00e709 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 毎日、更新楽しみにしています！このシリーズから読み始めたのですが、すごく読みごたえがあって大好きな作品です！更新頑張って下さい！ (2020年4月21日 13時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - みあさん» ありがとうこざいます！！できるだけ毎日更新していくので、どうか最後までお付き合い下さい！！コメント、ありがとうこざいます！ (2020年4月11日 8時) (レス) id: 842a00e709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年4月9日 14時
