【wrwrd】貴方の聲を聞かせて。 (ページ3)

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第三声ページ3

私がそう聞くと子供は勢いよく頷いた、マジかこのままだとまともに会話ができない
そう思い私は字は書けるか聞いてみた

この質問に子供は少し曖昧に頷いた、良かった字が書けるだけでも会話ができる
そう思いカバンからノートとペンを取り出して彼に書いてもらうよう促す

『あんた年は幾つ？』

〈ななさい〉

歪ではあるが平仮名ではっきりと７歳と書いていた、彼には聞きたいことが沢山あるがまずは朝から何も食べてない私の空腹を満たすために家に向かうことにした

彼も承知してくれたので私たちは横に並んで家に向かう
家に着いた頃はもう日が暮れていていい感じの夕焼けが見えている

家の鍵穴に鍵を入れて時計回りに鍵を回す、すると扉はガチャと音が鳴り入れるようになった
私が『入って』と子供に言うと子供は少し躊躇ったがすんなり入ってくれた

学校のカバンはリビングのソファに放り投げ、途中のコンビニで買ったお弁当はレンジの中へ
レンジで温めている間に私は子供に色々と質問をする

そしてわかったことは、彼は男だということ。年齢は7歳で名前は分からないがノートには「ゾム」と書いていていて親は居ないとの事

『あんた男だったんだ。』

乱れた髪で目は見えなかったが言われてみれば男の子のような顔立ちをしているような気もする

『とりあえずさ、臭いからお風呂はいってきてくれない？あ、お風呂分からないか……』

彼の私情を知ったが臭くて内容が頭に入ってこない、とりあえずお風呂の場所を彼に伝えて入ってくるよう促す、その間にレンジで温めておいたお弁当を取り出してお箸で口に運ぶ、コンビニ弁当なだけあって味はそこそこ美味しい

『大先生にでも相談しようかな』

経験豊富な彼だからきっとどうすればいいか教えてくれるはず
そう願って彼にLIMEをした

Aって事があってさ。どうすればいいと思う?
めっちゃ鬱無難に施設とか?
Aあー、やっぱり?
めっちゃ鬱親おらんねやろ?そうなったらもう施設しかないんちゃう?

やっぱり施設か、彼に相談するか

Aわかった、相談してみるよ
めっちゃ鬱なんかあったらまたLIMEして

こういう時だけ頼りになる友人にふっ、と笑っているとちょうど彼が素っ裸で部屋に戻ってきた

『ちょ、裸じゃん。服…あ、ごめん置いてなかったっけ？』

しまった、、と思っていると子供は頷いてくしゃみをした