【wrwrd】貴方の聲を聞かせて。 (ページ17)

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第十七声ページ17

私と先輩との出会いは大先生がきっかけだった、今から三年前の夏。イジメが1番酷い時期で、私の精神状態も1番参ってる時期だった

学校でも家でも居場所がない私に先輩は手を差し伸べてくれた、本当に私にとっての神様みたいな存在だったの

「Aちゃん、俺の知り合いにあってみいひん？」

この言葉がきっかけで私は先輩と会うことになった

.

.

三年前

『......』

まだ生きてる..

今日で5840回目の朝だ、眩しい。嗚呼今日も地獄(一日)が始まる

楽しみ？いいや、最悪だよ

『目を開けたら天国……なんてことは無いか。』

虚ろな目で鏡に映った自分を見る、ほんとに生きてる。

『しぶといなあ』

なんて言うけど自分では死ねない、だって怖いから。私は死ねるのなら安楽死で死にたい
我儘？別にいいじゃないか、我儘でも

ノロノロと鈍い動きでクローゼットから制服を取りだし身に纏う、スカートも履いて靴下も履いてズボンも履いて顔を洗い歯磨きして鞄を持ち外に出る

……

『….お腹空いた。』

そんなこと言っても食べるものがないから給食まで待つしかない、まあ給食を無事に食べれるかどうかだけど

「Aちゃーん、おはよ」

家の前で突っ立ってるといつも通りヘラヘラとした顔で幼馴染が迎えに来てくれた

『ん。』

私は返事をして監獄という名の学校へ向かう、ほんと毎日毎日私をいじめて飽きないのかねぇ。私なら飽きてるな

ま、それほど暇人なんだろうけど

登校中も色んな視線を浴びる、羨ましがってる視線、妬み、恨み、憎しみ、哀れみ、時には嘲笑も。全部伝わってる

「じゃ、また放課後」

幼馴染と別れてここからは私への”悪戯”が始まる

教師も幼馴染も見て見ぬふり、当たり前だよね、だって関わりたくないもん。ターゲットを自分にされたくないもん、虐められたくないもん。そんな人たちのために私が犠牲になってあげてるの

私のおかげで皆が笑っていられるの、もうそう考えることにした

おかしいよね、自分でも思うよ。先生に言いなさいって言う割には何もしない助けもしない仕舞いには見て見ぬふり

ほんっとう大人ってクズ

「おはよーってあれぇ？いつの間にかこのクラスにゴミが混じってるぅー！！」

きゃーきもーい、周りからそんな声が聞こえる。もちろん先生はまだ教室に居ない
まぁこいつらは教師がいようがいまいが関係ないんだけどね