来訪者 ページ41
*エイダside*
第1層 始まりの街のとある教会。
そこではたくさんの子供たちが楽しそうにご飯を食べていた。
キ「これは…すごいなぁ…」
アス「そ、そうだね…」
普段からこんなにたくさんの子供たちに接して過ごす機会のない私達は少し驚いてしまうわけで。
サ「ふふ、毎日こうなんですよ。ユイちゃんたちの具合、大丈夫ですか?」
ソ「昨晩、ゆっくりと休ませてもらったおかげでこの通りなんですが…」
ユイちゃんもユウくんも、私達の心配はそっちのけに美味しそうにパン頬張っている。
サ「今までにもこんなことが?」
あ「分からないんです。この子達、22層の森で迷子になっていて。記憶を…無くしてしまっているみたいで…それで、始まりの街に…」
サーシャさんに経緯を話していると、ユイちゃんが屈託のない笑顔で嬉しそうにひとつのパンを差し出してくれた。
可愛らしい行為と笑顔に先程までは少し沈み気味だった気持ちが温もるのを感じる。頬が自然と緩むのを感じる。
ああ、かわいいなぁ…
差し出されたパンを受け取って優しく頭を撫でてあげると嬉しそうに微笑んだ。
ソ「この子達のことを知っている人がいるんじゃないかと思って。なにか心当たりはありませんか?」
兄さんが聞くとサーシャさんは少し考えるように俯く。
サ「残念だけど、始まりの街で暮らしてた子じゃないと思います。ゲーム開始時に子供たちのほとんどが心に傷を負いました。私、そんな子達を法っておけなくてこの教会で一緒に暮らし始めたんです。」
サーシャさんが楽しげに食事する子供達を眺めながら話していく。
サーシャさんの瞳はとても優しい色をしていた。
サ「毎日困っている子がいないか、街の中を探し回っていますが、このふたりみたいな子は見たことがありません。」
アス「そうですか…」
また振り出しに戻ってしまったと私達が肩を落とした時、コンコンと来訪者を知らせる扉の音が教会に響いた。
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こんぺー(プロフ) - 暗殺教室Loveさん» 夢絵ですか!私の拙い絵でどこまでかけるか分かりませんが挑戦してみます!!!最新の方に載せるつもりです!リクエストありがとうございます! (2019年3月31日 0時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
暗殺教室Love(プロフ) - いつも作品見ています!できたらいいので、夢主とキリトの絵を描いて欲しいです! (2019年3月30日 13時) (レス) id: e478a42c59 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺー(プロフ) - ユーリのお部屋さん» 仲間ですね!!!ありがとうございます!! (2018年12月8日 20時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
ユーリのお部屋(プロフ) - 今日見始めたんですが作者さんってnanaやってるんですね!僕もやってるんで聞かせてもらいます! (2018年12月8日 19時) (レス) id: eddf9d402e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 勉強も更新もがんばってください!!応援してます♪ (2018年5月22日 20時) (携帯から) (レス) id: 809aa7d039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺー | 作成日時:2017年8月22日 3時