怖い話 ページ26
*エイダside*
私と私の手を引いて歩いてくれるキリト君、そしてアスナを肩車したまま歩く兄さんの足音は先程までのしっかり舗装された道を歩いていた時とは打って変わって、がさがさと落ち葉を踏む音に変わっていた。
少し上を見上げれば、高い木から零れる光が気持ちよくて目を細める。
キ「昨日村で聞いた噂なんだけどな。この辺の森の深くなってるとこ、出るんだってさ。」
あ・アス「は?」
キリト君が不穏な空気で話す内容に、思わず疑問の声が漏れる。
ソ「なにがでるんだ?」
キ「幽霊。」
あ「そ、それって、アストラル系のモンスターって事だよね?」
キ「違う違う。本物さ。狩られまくったモンスターの怨念が、夜な夜なフィールドをさまよっているとか…」
そういった類に免疫のない私は、怖さを少しでも紛らわそうと、キリト君の手を握る手に力を入れた。
キ「で、そろそろなんだよ。」
アス「その噂の場所が?」
キ「一週間くらい前、ウッドクラフトのプレイヤーが木材を取りに来たんだ。夢中で集めているうちに暗くなっちゃって、すると、ちょっと離れた木の影に、2つの白いものが…」
あ・アス「「ひっ!!」」
細部まで容易にイメージできるそれに、私とアスナは恐怖に対する声をあげたのだが
アス「ひっ!!」
あ「あ…アスナ?」
何かを見つけたアスナがさらに悲鳴をあげたのだ。
わけのわからない私は顔を青くしてアスナがゆっくりと指さす方に視線を向ける。
なんと、そこには今キリト君が話しているものと酷似した情景が。
反射的にキリト君に抱きつく。
アス「ひっ!!ちょ、ちょっと降ろして!!」
兄さんに肩車された高さではがっつり見えてしまうアスナは兄さんの肩から自力で降り、不思議そうにアスナを見る兄さんの影から索敵スキルを発動させた目で白いものを見る。
アス「そ、ソラ君あそこ…!」
ソ「なに?」
キリト君と兄さんがそれを見て驚愕の表情を浮かべた。
ゆっくりと振り向いた少女と少年は糸が切れたように地面に倒れ込んだ。
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こんぺー(プロフ) - 暗殺教室Loveさん» 夢絵ですか!私の拙い絵でどこまでかけるか分かりませんが挑戦してみます!!!最新の方に載せるつもりです!リクエストありがとうございます! (2019年3月31日 0時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
暗殺教室Love(プロフ) - いつも作品見ています!できたらいいので、夢主とキリトの絵を描いて欲しいです! (2019年3月30日 13時) (レス) id: e478a42c59 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺー(プロフ) - ユーリのお部屋さん» 仲間ですね!!!ありがとうございます!! (2018年12月8日 20時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
ユーリのお部屋(プロフ) - 今日見始めたんですが作者さんってnanaやってるんですね!僕もやってるんで聞かせてもらいます! (2018年12月8日 19時) (レス) id: eddf9d402e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 勉強も更新もがんばってください!!応援してます♪ (2018年5月22日 20時) (携帯から) (レス) id: 809aa7d039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんぺー | 作成日時:2017年8月22日 3時