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キバオウの罠 ページ43

*エイダside*

サーシャさんが用意してくれた静かな部屋で、ユリエールさんの『お願い』とやらを聞く。

少し疲れてしまったのだろうか、ユイちゃんもユウくんもこっくりこっくりと船を漕いでいた。

ユリ「元々私たちは、いえ、ギルドの管理者シンカーは決して今のような独善的な組織を作ろうとしていたわけじゃないんです。ただ、情報や食料を、なるべく多くのプレイヤーで均等に分かちあおうとしただけで…」

キ「だが、軍は巨大になりすぎた。」

ユリ「はい。内部分裂が続く中、台頭してきたのがキバオウという男です。」

その聞き覚えのある名前に、最初のボス戦での情景が頭によぎる。キリト君に、大きな傷を残していった男の姿。

ユリ「キバオウ一派は権力を強め、効率のいい狩場を独占したり、調子に乗って、徴税と称した恐喝まがいの行為すら始めたのです。でも、ゲーム攻略を蔑ろにするキバオウを批判する声が大きくなって、キバオウは配下の中で最もハイレベルなプレイヤー達を最前線に送り出したのです。」

ソ「っ!コーバッツ…」

ユリ「最悪の結果にキバオウは強く糾弾され、もう少しのところで彼を追放するところまで来たのですか…追い詰められたキバオウはシンカーを罠にかける強攻策に出ました…」

ユリエールさんが少し顔を伏せ、声を震わせ続きの言葉を紡ぐ。しかし、その罠とは私達が思っていたよりも残酷な物だった。

ユリ「…シンカーをダンジョンの奥深くに置き去りにしたのです…!」

全「!?」

キ「転移結晶は!?」

ユリエールさんはふるふると首を横に振って答える。

アス「まさか手ぶらで!?」

ユリ「彼はいい人すぎたのです。キバオウの丸腰で話し合おうという言葉を信じて…3日前のことです…」

あ「3日も…それでシンカーさんは?」

ユリ「かなりハイレベルなダンジョンの奥なので、身動きが取れないみたいで…全ては、服感である私の責任です…!」

ユリエールさんは潤んだ瞳をぎゅっと閉じ、すがりつくような声で続けた。

ユリ「ですが、とても私のレベルでは突破できませんし…キバオウが睨みをきかせる中、軍の助力は当てにできません…そんなところに、恐ろしく強い4人組が街に現れたと話を聞きつけ、こうしてお願いに来た次第です…!皆さん!どうか私と一緒にシンカーを救出に行ってくれませんか…!」

頭を下げるユリエールさんに私たちは4人目をあわした。

わかる!→←お願い



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設定タグ:SAO , ソードアート・オンライン , キリト   
作品ジャンル:アニメ
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こんぺー(プロフ) - 暗殺教室Loveさん» 夢絵ですか!私の拙い絵でどこまでかけるか分かりませんが挑戦してみます!!!最新の方に載せるつもりです!リクエストありがとうございます! (2019年3月31日 0時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
暗殺教室Love(プロフ) - いつも作品見ています!できたらいいので、夢主とキリトの絵を描いて欲しいです! (2019年3月30日 13時) (レス) id: e478a42c59 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺー(プロフ) - ユーリのお部屋さん» 仲間ですね!!!ありがとうございます!! (2018年12月8日 20時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
ユーリのお部屋(プロフ) - 今日見始めたんですが作者さんってnanaやってるんですね!僕もやってるんで聞かせてもらいます! (2018年12月8日 19時) (レス) id: eddf9d402e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 勉強も更新もがんばってください!!応援してます♪ (2018年5月22日 20時) (携帯から) (レス) id: 809aa7d039 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺー | 作成日時:2017年8月22日 3時

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