指輪 ページ48
翌日、俺達はヨルコさんを連れて57層の飲食店にいる。
店内には誰もおらず、俺達も黙り込んでいるのでとてつもなく静かだ。
その空気をアスナの言葉が絶った。
アス「ねえ、ヨルコさん。貴女、『グリムロック』って名前に聞き覚えある？」
ヨ「え？あ、はい…昔、私とカインズが所属していたギルドのメンバーです。」
ソ「実は、カインズさんの胸に刺さってた黒い槍、鑑定したら、作製したのはグリムロックさんだったんだよ。」
ヨ「え！？う…」
ソ「何か、思い当たることはないかな？」
ヨ「はい。あります。昨日お話できなくてすみませんでした。忘れたい…あまり思い出したくない話だったし…でも、お話します。そのせいで私たちのギルドは消滅したんです。｣
ヨルコさんによると、ギルドの名前は黄金林檎。
たまたま倒したレアモンスターが敏捷力を20も上げる指輪をドロップしたが、その指輪をギルドで使うか、売って、儲けを分配するかという意見で割れたらしい。
結局多数決で売却。
前線の大きい街で競売屋に委託するためにリーダーの『グリセルダ』が出かけたが彼女は戻っては来なかった。
後になり、メンバーはグリセルダがなくなったことを知った。
ヨ「どうしてなくなってしまったのか未だにわかりません。」
ソ「そんなレアアイテムを抱えて圏外に出るはずがない。だとすると、考えられるのは睡眠PKかな。｣
アス「半年前だとすると、まだ手口が広まる直前だわ。」
ソ「ただ、偶然とは考えにくいね。グリセルダさんを狙ったのは、指輪の事を知っていたプレイヤー。つまり…」
ヨル「黄金林檎の残り7人の…誰か…」
ソ「中でも怪しいのは、売却に反対した奴だろうね。」
アス「売却される前に指輪を奪おうとして、グリセルダさんを襲ったってこと？」
ソ「うん。グリムロックさん、というのは？」
ヨ「彼は、グリセルダさんのゲーム内での旦那さんでした。2人はとってもお似合いで、仲のいい夫婦でした。もし、昨日の犯人がグリムロックさんなら、あの人は指輪売却に反対した3人を狙っているんでしょうね。｣
彼女はそこまで話すと少し迷うような動作をしてから驚きの告白をした。
ヨ「指輪の売却に反対した 3人のうち、2人はカインズと私なんです。」
ソ･アス「「！！」」
ソ「じゃあ、もう1人は？」
字数が…
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キリト
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アイリ - こんぺーさん» ふふ、大丈夫ですよ！ 考えが似ている人は居ますから!私、シェンディーとは知り合いなんですけど、占ツクやめちゃって だから少し似ているって思ったときほっこりしましたwwww 頑張って下さい! (2017年10月24日 23時) (
レス) id: 5db07384eb (このIDを非表示/違反報告)
こんぺー(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます！！マジですか！？似せたということは全くもってありません(Ｔ▽Ｔ) (2017年10月22日 17時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 面白かったです!これからも頑張って下さい。あと、シェンディーさんの水色の剣士と少し出だしが似ていたのですが、、 (2017年10月22日 17時) (レス) id: 5db07384eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぺー | 作成日時：2017年3月24日 2時
