キタキツネ27匹 ページ27
青年「あの、１年の頃からずっと可愛いなって思ってて‥‥彼氏がいるのは分かってるんです。でも2番目でもいいから貴方と付き合いたいっ！」
息を切らせて、猫背の青年はそういう。
ちょっと、怖いかもしれない。
A「あの、気持ちは嬉しいんですけど」
そう言った途端彼の肩がピクッと動く
A「私は今お付き合いしている人がいるので、2番目と言うのは貴方にも彼にも失礼なので‥‥‥すみません」
頭をグッと下げる。精一杯のお辞儀だ。
すると、上から声が聞こえてくる
青年「‥‥んで？‥‥なんで？僕はこんなにAちゃんが好きなのに！なんで！！！！？？？」
いきなりの大声に顔を上げる。
目の前には目の血走った、取り乱れている青年がいた。
A「いや、あの、落ち着いてっ」
青年「ねぇ、どうしたら僕のものになってくれる？僕とAちゃんが結ばれないなんてありえない」
そういうと、私の方をガッと掴み壁へと押し付けられる。
青年「そうだ‥‥僕としちゃえばいいんだ」
A「え？やだっ！ね、離して！」
これからされる事に恐怖を覚え、必死に体を動かすが後少しという所で抜け出せない。
青年「っ、黙ってろよっこの女っ」
A「ちょっ、ん！ん"ん"！！！」
唇に柔らかい感触が走り、嫌悪感と吐き気に襲われる。
北さんとは違う。
北さんとは違う。
気持ちが悪い。
次に私の制服のボタンに手がかけられた時、腕が片方自由になり、ドンっと精一杯の力で彼を押す。
思いの外力が強かったのか、青年は地面に倒れる。
A「に、二度と‥‥！二度と私に近づかないで！！！」
涙が頬を伝い、声もきっと震えていたが、私なりの精一杯だった。
急いでその場を去り、水道へと向かう。
どうしよう
どうしよう
どうしよう
A「____っどうしよう」
蛇口を捻り、唇をバシャバシャと何度洗ってもあの気持ち悪い感触は拭えない。
なんども。
なんども。
水で洗い流す。
A「北さんに軽蔑されちゃうよね‥‥」
呟いた言葉は、水音にかき消され誰にも届くことはなかった。
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あさみ(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます！！頑張ってください！ (2021年12月18日 20時) (
レス) @page33 id: 2e88d3e072 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 続き気になります！更新待ってますー！ (2021年11月9日 15時) (レス) @page33 id: 64e7de5949 (このIDを非表示/違反報告)
meちゃん - 終わりではないのですが、バグで完結と表示されてしまっています。気が向いたら更新するので気長に待ってください。 (2021年2月25日 4時) (レス) id: cb6de503e4 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何故、此処で終わりなのかわからない｢(ﾟﾍﾟ)続き気になります！！更新する事を心より待っています。 (2021年1月12日 20時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 終わりなんですか？！続き読みたいですっ！！ (2020年8月8日 6時) (レス) id: 20ff22750d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meちゃん | 作成日時：2018年3月4日 12時
