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キタキツネ23匹 ページ23

A「え、えっと‥‥‥北さん?」




名前を呼ぶと、北さんは体をビクッとさせ更に顔を深く覆った。




北「あ、あんまこっち見んといて」





耳まで赤くなってる姿は、私には凄く新鮮で私の悪戯心をかきたてる。





A「きーたさんっ!!」




北「__っ!?」





今ならいけるだろうと思い、顔を覆う北さんにギュッと飛びつく。



先ほど同様に北さんの匂いに包まれる。






北「はぁ‥‥‥Aには敵わへん」



A「えへへ」





上を見上げてにっこり笑うと、口元を緩ませた北さんが私の頭をゆっくりと撫でる。



こんなことをするのは、初めてだが妙に緊張はしなかった。



目を瞑りながら、北さんに先ほどのことを問いかける。





A「さっきのキスは、北さんのお願いって事でいいんですよね?」



北「‥‥‥ええよ。」



A「北さんは私を甘やかしすぎですよ!」



北「じゃあ、尾白と同じ髪型にしたかったん?」






ムッとして、上を見上げる。



口を膨らませた私を見るなり、河豚みたいやわ。なんて言いながら屈託無く笑う。





A「でも、意外でした。北さんがキスしてくれるなんて」



北「Aが抱きついてくるのも、充分意外や」




A「こんなバカップルみたいなことした事ないですもん」



北「俺もや」





そういうと、北さんは私を割れ物を扱うかの様にゆっくりと丁寧に撫でてくれる。




北「俺もこんな事するんは初めてやったから、侑や治や角名に色々教えてもろうてな」



A「え、あの3人から‥?」






あの行動は、全てあの3人から聞いたものだったのだろうか?



そう思うと、少し苦しくなった。







北「何一つとして、参考にならへんかったけど」



A「という事は、北さんの意思‥‥?」



北「するつもりはなかったんやけど、魔が差してもうて‥‥‥ほんまあかんわ。」






再び、恥ずかしそうに顔を背ける北さんはなんだか年上とは思えないほど可愛らしかった。






A「たまには勉強もいいですね」




北「ほんま、調子ええ奴やわ」







そう言いつつも、30分間ほど優しく私を抱きしめ続ける北さんは、今までで一番甘く



最初の頃に考えていた絶食系男子なんて言葉は何処か遠い彼方に消え



今は、北さんの温もりだけを一身に感じていた。

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あさみ(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新待ってます!!頑張ってください! (2021年12月18日 20時) (レス) @page33 id: 2e88d3e072 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になります!更新待ってますー! (2021年11月9日 15時) (レス) @page33 id: 64e7de5949 (このIDを非表示/違反報告)
meちゃん - 終わりではないのですが、バグで完結と表示されてしまっています。気が向いたら更新するので気長に待ってください。 (2021年2月25日 4時) (レス) id: cb6de503e4 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何故、此処で終わりなのかわからない「(゚ペ)続き気になります!!更新する事を心より待っています。 (2021年1月12日 20時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 終わりなんですか?!続き読みたいですっ!! (2020年8月8日 6時) (レス) id: 20ff22750d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:meちゃん | 作成日時:2018年3月4日 12時

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