キタキツネ3匹 ページ3
そんな楽しくやっていた私たちにも事件が起きた
それは、台風で部活が急遽なくなった日の放課後だった。
侑「Aー。今日は北さんと帰るん？」
A「うん！そのつもり！」
侑「気いつけてな」
HRも終わり、侑は「サムのクラス終わっとるかな」とつぶやきながら、教室を出ていった。
治のクラスの担任話長いんだよね‥‥
A「それにしても、雨がすごいな」
日直日誌を書きながら、ふと窓を見る。
空にはグレーの雨雲が広がっており、今にも何かを吸い込みそうだ。
色とりどりの傘をさしながら下校をする人たちも、バケツをひっくり返したような雨防ぐのが大変そうだ。
今日の感想を書き終えたところでふと気づく。
A「あ‥‥傘忘れた」
まあ、北さん持ってきてるか。
なんて、安易な考えを持ちながら、私は日誌を持って教室を出た。
.
.
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日直日誌を職員室まで提出した後、３年生の教室へ向かう。
本当は靴箱でまっておく約束だったが、職員室から３年生のクラスは意外と近いのだ。
普段は滅多に行かない３年生のクラス。
２年生とは心なしか雰囲気が違うような気がした。
大学に関する本が各教室に並べられているし、すれ違う人もみんな大人っぽくて綺麗だ。
A「(北さんのクラス‥‥あ！いた！)」
北さんのクラスの前まで来て、声をかけようとした。
が、できなかった。
程よい長身サラサラの髪、整った顔、あの真剣な眼差しは、北さんだ。
だが、その隣には私の知らない女の人がいた。
北「せやからここははこうすんのや」
女子「あ！せやね。この式を当てはめたら‥」
会話の内容からどうやら勉強を教えてあげていたようだ。
相手の女子生徒は可愛かった。きっと身長は私と同じくらい。くるくると変わる表情は私にはない魅力があった。
鈴がなるような声で彼女が言う。
女子「あ！できた！できたよ信介くん！」
北「あぁ、早瀬さんはええ子やな」
そういって北さんは、早瀬と呼ばれるその女の子頭をポンポンと撫でた。
女の子満更でもなさそうな表情だ。
その瞬間私は心臓がドクドクと脈をうつのを感じた。
なんとも言えない感情が溢れ出してくる。
胸が締め付けられる思いで、何故か知らないけど涙が出そうになったので、唇をキュッと結んだ。
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あさみ(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます！！頑張ってください！ (2021年12月18日 20時) (
レス) @page33 id: 2e88d3e072 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 続き気になります！更新待ってますー！ (2021年11月9日 15時) (レス) @page33 id: 64e7de5949 (このIDを非表示/違反報告)
meちゃん - 終わりではないのですが、バグで完結と表示されてしまっています。気が向いたら更新するので気長に待ってください。 (2021年2月25日 4時) (レス) id: cb6de503e4 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何故、此処で終わりなのかわからない｢(ﾟﾍﾟ)続き気になります！！更新する事を心より待っています。 (2021年1月12日 20時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 終わりなんですか？！続き読みたいですっ！！ (2020年8月8日 6時) (レス) id: 20ff22750d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meちゃん | 作成日時：2018年3月4日 12時
