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キタキツネ17匹 ページ17

まだ少し暖かさの残る昼下がり、私と侑は相変わらずクラスで昼食を取っていた。

なんか、私友達いないみたいじゃない?



侑「で、結局そのまま幸せに家へ帰ったと‥」



綺麗に巻かれた卵焼きを口に頬張りながら、侑が昨日の帰りのことを聞いてくる。




A「うん!侑のおかげで!ありがとう」




そう答えると、侑は怪訝そうな顔をした。




侑「あほか!そこはチューの一つや二つするもんやろ!?」


A「ま、まだ、キスなんて‥‥!」




考えただけでも顔に熱が集まる。


誤魔化すために売店で購入したメロンパンを口にする。




侑「北さん慎重そうやもんな」



A「北さんと一緒にいられるだけで幸せだもん」





そういうと、欲がない奴やと言われるが、実際そうだから仕方がない。

そもそも私は北さんは絶食系男子かと思っていたから付き合えたのも奇跡だ。




侑「デートとかせえへんの?」


A「だって、部活でしょ?それに北さん受験生だし‥‥」



そうだ。北さんは3年生もう受験シーズン真っ盛りだ。それにも関わらず、北さんは部活を春高まで続けるため、すでに他の人よりもハンデがある。


きっと、私たちが知らないところでずっと勉強をしているはずだ。


そこに私が入る隙間なんてない。




A「デートかぁ‥‥」




できたらいいなぁ。なんて物思いにふけっていると。

遠くから「宮ー、佐々木ー!先輩が来てるぞー」と声がかかる。


その方角を見ると、先程までの話題の人物。北さんがプリントを抱えて立っていた。


私と侑は急いで席を立つ。





A「珍しいですね、北さんが2年の教室に来るなんて」



相変わらず、白シャツを生徒証通りに着こなす姿は模範生だ。




北「あぁ、これもろうたから渡そう思ってな」




そう言って、私と侑にプリントが手渡される。




北「10月の部活予定表や。テスト期間は休みになるから気をつけなあかんよ。特にA」


A「あ、あはははは‥‥」




背中に冷やっと汗が流れるのを感じながら、一年生の頃テスト期間中は部活が休みなのを知らず、1人で大量のスポーツドリンクを作りあげ、必死に私とレギュラーメンバーで消費した苦い思い出を思い出していた。




侑「あ!これや!」



いきなり侑が叫ぶので、私の回想が中断されてしまった。




侑「北さん、Aに勉強教えてやってください」




北・A「‥‥‥‥‥‥は?」







初めて北さんとハモった瞬間だった

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あさみ(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新待ってます!!頑張ってください! (2021年12月18日 20時) (レス) @page33 id: 2e88d3e072 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になります!更新待ってますー! (2021年11月9日 15時) (レス) @page33 id: 64e7de5949 (このIDを非表示/違反報告)
meちゃん - 終わりではないのですが、バグで完結と表示されてしまっています。気が向いたら更新するので気長に待ってください。 (2021年2月25日 4時) (レス) id: cb6de503e4 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何故、此処で終わりなのかわからない「(゚ペ)続き気になります!!更新する事を心より待っています。 (2021年1月12日 20時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 終わりなんですか?!続き読みたいですっ!! (2020年8月8日 6時) (レス) id: 20ff22750d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:meちゃん | 作成日時:2018年3月4日 12時

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