キタキツネ12匹 ページ12
北「Aどうしたん?今日はほんまにおかしいで」
言葉こそ優しいが、口調が心なしかきつく感じた。
北さんの視線が痛々しいほど突き刺さる。
私は悪くないのに‥‥思ったので
A「・・・別に」
と俯きながら小さな声で返した。
私のこの態度が不満だったのか
北「やる気がないなら帰り。そんな奴と部活しとっても意味ないわ」
A「___っ!やる気がないのは北さんじゃないですかっ!!」
あぁ、やってしまった。
そう思った時には、既に遅くて私の口は止まらなかった。
A「ずっと女の人にデレデレしちゃって、そんなにあの先輩のことが好きなんですか?!」
負けないようにとスウェットの端をグッと握りしめる。
A「北さんにとって私は妹みたいな存在で、本当は好きなんかじゃないんですよねっ!」
あぁ、視界が滲んでくる。
侑が何か私に向かって言っている。
でも、もう限界だ。
A「__っじゃあ私、いらないじゃないですかっ!!」
ペチッと小さく音が響いた。
痛くはないはずなのに、右頬が熱い。
何が起きたかよく分からなかった。
けど、北さんを見ると怒りと哀しみが入り混じったような表情をしていた。
それで、私は北さんを凄く怒らせたんだと理解した。
北「A‥‥少し‥‥頭冷やしてき?」
その言葉にコクンと頷く。
それと同時に頬に涙が伝う。
体育館の重いドアをガラガラと締めた時、体育館が異様に静かで、「あぁ、私そんなに声が大きかったんだ」と、自分がいかに注目を浴びていたかに気づいた。
とにかく今は、誰にも見られない場所に行きたくて私は体育館の裏のベンチに腰をかけた。
秋風が少し冷たくて、血がのぼった私の頭を少しずつ冷ましてくれた。
A「嫌われちゃったかなぁ‥」
北さんに嫌われること、
私は唯それだけが怖い。
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あさみ(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新待ってます!!頑張ってください! (2021年12月18日 20時) (レス) @page33 id: 2e88d3e072 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 続き気になります!更新待ってますー! (2021年11月9日 15時) (レス) @page33 id: 64e7de5949 (このIDを非表示/違反報告)
meちゃん - 終わりではないのですが、バグで完結と表示されてしまっています。気が向いたら更新するので気長に待ってください。 (2021年2月25日 4時) (レス) id: cb6de503e4 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 何故、此処で終わりなのかわからない「(゚ペ)続き気になります!!更新する事を心より待っています。 (2021年1月12日 20時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 終わりなんですか?!続き読みたいですっ!! (2020年8月8日 6時) (レス) id: 20ff22750d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meちゃん | 作成日時:2018年3月4日 12時