１４９話「交渉成立」 ページ50
アリスは...過去のメンバーの事を考えているのか、レコの事を考えているのかもしれないな。
随分と...遠い目をしている。
ア「さっきも...話しただろう？
今のレコは...変わった...と。
あんな風に...和気あいあいとやれるヤツじゃなかったんだ──────昔はな...。
オレの知ってるレコは...
周囲と対立して、孤独になっていた。
数合わせの人間すら寄ってこない程にな。」
『お前にとってしてみたら、不本意かもしれないが...
レコはいい方に変わったと思うぜ？』
逆にオレは...昔のレコを想像する事が出来ないな。
怖ぇ女である事には違いないが、女性陣の中の最年長として良くやってるよ。
ア「そうかもしれないな...。
でも...決して許される事じゃ無いから、家族には本当に申し訳ないと思ってるさ。
......それでだな、その尻ぬぐいの役目がいつもオレさ。
代わりのメンバーを探してやったり───
いつか、オレに感謝する日が来る。
そう信じて...凡人な兄貴として頑張ったんだ。」
アリスなりに...妹が可愛いのだろう。
しかし、その可愛さを共感する相手にオレを選ぶのは間違ってると思う。
そろそろ...話を進めたいしな。
『それで...レコの宝物を買う気はあるのか？』
ア「っ...！」
『知りたいんじゃ無いのか...レコの宝物を。
お前自身、どこか期待してる物があるんじゃ無いのか？』
ア「.........！！」
この反応...。
心当たりがあるのかもしれないな。
『そもそも、オレに話し掛けたのは...それが目的だろ？
お前自身じゃ...レコに話しかける事が困難。
だから...オレを頼った。』
ア「.........あぁ。
頼む...。
オレを、手伝ってくれ。」
意固地そうに見えて...
アリスは随分と素直なヤツだ。
『交渉成立だな、期限はどうする？
サブゲームの期間は３日間しか無いみたいだが...。』
ア「じゃあ...明日の朝まででもいいか？」
流石に...今日中には覚悟は決まらないか。
早ければ、早い程...いい予感がするんだけどな。
だが...アリスとレコの問題だ。
『構わない。
オレもなるべく早く行動するが...お前も必ず、果たせよ。』
ア「う...おう...。」
アリスの詰まり気味の言葉を耳にしながら、オレはアリスに覚悟の時間を作る為に...結局、憩いの場を出てロビーに戻る事にした。
続く (更新停止中)
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
