１４８話「裏メニュー」 ページ49
各々が行動を始めた。
そんな中、オレはメダルの交換は後回しでいいかと考え...他のアトラクションも探して見るかと憩いの場を訪れた時の事だった──────
ア「星宮 大河...いい所に来たな。
レコのことで話がしたい。」
憩いの場のイスに座っていたアリスはゆっくりと立ち上がると...オレの前に真剣そうな表情で立っていた。
『ほぅ...随分とその妹に嫌われてるみたいだが───
オレに仲直りの架け橋になれって言うのか？』
事実、仲違いしかけたオレ達姉弟の関係を留まらせてくれた恩があるからなぁ。
ア「あながち...間違って無い、かもしれないな。
実は、景品交換所で...
あのヒゲのおっさんに“カウンターの物以外の景品がないか”聞いてみたんだ」
『で、結果は？』
地上脱出券は...あの場には無かったみたいだし、それに近い物の可能性があるのか？
だとしたら、アリスに聞くだけ無駄か？
ア「あっさり言いやがったぜ。
───裏メニューがある、とな...。」
『面白いじゃねえか。
その裏メニューとやらでは、何が買えるってんだ？』
ア「......それが...宝物、だ。
...レコのマイメダル、２０枚で買うことができるらしい。」
『レコにとっての宝物か...。
全く、検討がつかねえな。』
でも、確か...最初に荷物を奪われた段階でその中に命と同等に大切な物があるとは言ってたな。
アリスの為にも...覚えて置くべきだったな。
ア「だよ...な。」
オレの発言で...アリスは分かりやすく肩を落とした。
何となく、申し訳なさがあった事もあり...慰める様に肩へ手を落とせば───
ア「オレとレコが所属してたバンド───“３６雷８１８”の話を聞いてくれないか？」
『いいぜ...暇潰しついでに、聞いてやるよ。』
そう言えば...アリスは微かに頬を緩ませ、目をキラキラとさせながらメンバーの紹介を始めた。
ア「キーボードの...UNIBOOZ。
ベースギターの...牙城。
ギターボーカルの...RECO。
そして、ドラム担当がオレ。
この４人が３６雷８１８のメンバーだ。」
レコやアリスの奇抜な化粧や髪型から言って、中々派手なバンドだったんだろうな。
『それで、今はレコが違うバンドに所属してるって事からも......まあ、そう言う事なんだな。』
アリスの殺人事件が切っ掛けで解散する事になったのだろう。
殺人犯が入っていたと言う痕跡があったままでは...バンド活動も出来ないだろうしな。
ア「あぁ...。」
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
