１４４話「違和感」 ページ45
ソ「うぅぅ...。」
そんな声を上げ、ソウは頭を抑えながら...座り込んだまま、蹲った。
カ「あ...あの...。」
ソ「いたた...ひどい気分だ...。」
オロオロとソウへと頻りに話し掛けるカンナに対して
カナエは...部屋に入った時の不安そうな表情に比べたら、随分と落ち着いて見えた。
カ「いったい何があったんですか？」
ソ「え...？
そ...そんなのボクが知りたいよ...。
ここはどこなんだ...？
いつのまにこんな所に...？」
レ「あのなぁ、ニット帽...。
テメェを今更心配するヤツなんて居ねーんだよ！
何を企んでいやがるんだ！
言え！」
レコは...ソウの態度に痺れを切らしたのだろう。
マフラーを鷲掴み、捻り寄せる様にしながら...無抵抗のソウの身体を揺らしている。
ソ「う...うわっ！？
ちょっと待っ...！」
「レコさん、落ち着いて...！
ソウさんは頭を殴られているんですよ！
脳震盪の可能性もあるでしょう？」
そんなレコとソウに割り込む様にして、カナエが落ち着く様に言い聞かせていた。
レ「チッ...！」
ソ「な...なにさ...
急にひどいよ...。」
『それで...ソウ。
オレ達がこのフロアのフロアマスター共から説明を受けてる間、１人でコソコソ何してたんだ？』
ソ「え...えっと...
確か隠し部屋で...あ、タイガくんも来てくれたあの部屋！
そこで...パソコンを調べてて...
えっと...
えっと...
それから.........」
レ「ザケンなよテメェ！！
パソコンの話なんざメインゲームの前の話じゃねーか！」
頭殴られて...気でも狂ったのか？
それとも、頭ん中整理する為に...１つずつ確認してんのか？
ソ「メインゲーム...！
そうだ！
メインゲームまでに...パソコンを...
データを調べなきゃいけないんだ...！
でも、パスワードが...ええと...。」
噛み合わない話に...オレ達も混乱する。
だが、しかし...違和感がある。
ソウは...オレが隠し部屋に来た事を言っていた。
その時、オレ達は...パソコンのパスワードを解読してみせた。
にも関わらず...今、オレの目の前にいるソウは───
パスワードを知らない
メインゲームが終わった事を知らない
──────と言葉を並べていた。
クソみたいな...演技だな。
Ｑ「お...お前さん本格的にどうしちまったんだ！？」
ケ「...とっくに終わったよ。
メインゲームなんて。」
淡々と事実を伝えるケイジ。
それに相反する様にして...ソウは取り乱した様子でケイジの方へと顔を向けた。
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
