１４３話「捜索終了」 ページ44
サ「しかし...ソウさんは居ませんでしたね。」
アトラクションをやっている最中は、それをクリアする事で精一杯でソウを捜す余裕なんて物は...あまり無かった。
それに、実際の所...その姿を見付ける事は出来無かったしな。
『流石のソウも...２人１組の条件は覆せねぇよな。
信頼売買ゲームの説明の時は、カナエもカンナも一緒じゃなかったしな。』
結局、手掛かりは見付からず。
再びソウの探索かぁ...と荒れた廊下を出ようとした時の事だった──────
レ「あ！
２人とも無事だったか！！
悪いがちょっとこっちへ来てくれ！！」
サ「え...？」
レコが焦った表情を見せながら、オレ達の元へと駆け寄って来た。
『もしかして...ソウが見付かったのか？』
レ「あ、ああ...寝室でニット帽の野郎が見つかったらしいんだ！」
オレ達もお互いに顔を見合わせた後、焦るレコの後を追い掛けて...寝室の方へと急いで向かった。
.
.
.
入口付近に固まるヤツらの合間を縫って、ソウの部屋の中まで身体を押し進めれば...ベッドの足元にはソウが横たわっている。
加えて、その側には...座り込むカナエとその肩を支えているケイジがいた。
レ「お...おい、これなんだよ...。」
ベッドの上に乱雑に捨て置かれた木材を見て、ザワザワと...騒いでいる。
ケ「えっと...
持って振り回すには...手ごろな大きさだね。」
カ「まさか...これでソウさんは...。」
カンナがそう言いながら顔を青ざめさせる中、床に倒れ込むソウの側に居るカナエがそっとその頭に触れれば...手の動きに合わせて、パラパラと木くずが零れ落ちていた。
ギ「こ...この状況...
おんなじニャン...！前と...！」
考えてみれば...
ソウは以前にも、頭を殴られて気絶してたな。
恨み...買いすぎなのでは無いだろうか？
ケ「そうだな...。
一応、カナエちゃんと確認したんだけど...
今回もソウに息はあるから、大丈夫だよ。」
Ｑ「頭に付いてるのは...木くずか？」
Ｑタロウもソウの側に近寄って行こうとした時...
ソ「うぅ...。」
タイミング良く、ソウが小さな呻き声を出しながら...ゆっくりと身体を起こしていた。
カ「そ...ソウさん！」
カンナはＱタロウを押し退けて、ソウの側まで駆け寄ると...同じ様にソウの側にいるカナエと共にソウの身体を支える様にしていた。
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
