１３１話「ハンナキー」 ページ32
ハ「皆様、はじめましてぇ...。
私は副フロアマスター 涙人形のハンナキーと申しますぅ。」
なるほど...。
１階、２階を担当していたフロアマスターはホエミーだったが、今いる３階はノエルとホエミーが担当すると言う訳だ。
つまり、ホエミーがオレ達に関わる事は無いと考えていいだろう。
こんな風に...ハンナキーが自己紹介を終えた所、モニタールームの扉の向こう側からドタバタと駆けてくる足音がいくつか聞こえて来た。
Ｑ「なんの騒ぎぜよ！」
ア「...。」
オレ達の騒ぎ声は...部屋の外まで響いていたのだろう。
その声を聞き付けたＱタロウは焦りながら、アリスは冷静そうな表情を取り繕いながら...モニタールームに飛び込んできた。
これで...まあ、顔が出しにくいであろうソウを除いた生き残りのメンバーがこの場に勢揃いしたと言う訳だ。
ノ「ちょうどいい。
これから３階のルール説明を始めるよ！」
ナ「さ、３階のルール...？」
ノ「うん。
だってテメーら...メインゲームでお互いを疑いあって、たぶん超ギスギスでしょ？
そこで！
次のメインゲームまでに仲直りができる素敵な催しを考えたよ！」
また、ミシマが死ぬに至った様な...
そんな嫌なゲームがオレ達に課されられる...のか？
レ「待て！！
まだやるのか！？メインゲームを...！？」
メインゲームは二度とやりたくない。
あんな物が無ければ...
サラを守りたいと思うジョーが死ぬ事は無かった。
脱出の手段を知るかもしれなかったカイを見殺しにする事も無かった。
メインゲームなんて物、認めたくも無い。
ノ「テメーら次第だねー！はっはっは！」
このまま行けば...どうせ、再びメインゲームをやらされると言う事実は変わらないだろう。
もう、カイは...いない。
だから...また別の方法を探し出し、メインゲームまでに脱出する手段を見付けるしか無いのだろう。
ノ「......どうしたの〜？
オレの事、睨み付けちゃって〜。
可愛い顔が歪んでるよ、千堂院紗良ちゃん！」
ノエルが一瞬黙り込んだ後、こちらへ......
オレの隣に立つサラへと視線を一身に向けた。
サ「黙れ…。」
ノ「......ん〜？」
静かに怒りを表すサラの発言に...
何が何だかと惚ける様に言うノエル。
サ「私は...私は、冷静だ。
お前の説明も...必要な物として聞こうと思う。
だが、その前に...それを外せ...！」
ノ「......。」
サ「...お前の身に着けている...それは...！！
...ジョーの...ヘアピンじゃないか...！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
