１３０話「ノエル」 ページ31
？［あぅあーー！？
なにしてるんですかぁ！！］
気を抜いて、ぼんやりとモニターを見ていた時...
甲高い女の声がモニタールーム中に響き渡り、１つ...また１つとミシマのモニター画面を除く全ての画面に緑色の髪の毛の女が映り込んでいた。
？［あぅあぅあぅ、誰ですかぁ！！
勝手にミシマのAIを起動させたのはぁ...！］
レ「な...なんだ！？」
緑色の女のモニターは全部で８つ。
一言喋る度、全てのモニターから音が聞こえる事で何重にも声が重なり......酷く耳障りな音だった。
？［わかった...！
さては...ノエルさん...！
アナタですね...！］
？「怒るなよ〜。
みんなは気に入ってくれたみたいだよー？」
今度は...モニターからではなく、オレ達の背後で少年の様なあどけなさの残る少年の声が聞こえた。
？「こんにちはー！
テメーら寝られましたー？」
ギ「お、お前...誰ニャン！！」
ノ「オレは着せ替え人形トト・ノエルでーす！
この階でお前らのサポートいたしますんで！
よろしくー！」
目の前に立つ少年は...気味の悪い格好をしていた。
ヘアピン...
ネクタイ...
エプロン...
悲しいくらいに、それらは見覚えがある物...だった...。
ケ「えっと...ホエミーは...？」
ノ「えー？
やっぱ女がいいッスか？
...やれやれ。
ほら、こっち来なよハンナキー！
女子を御所望だってさ！」
少年と称したが間違ってはいなかったのだろう。
だとしたら、このスカートは...何だ？
趣味か？
？［あぅあぅあぅ。
私は今アナタに怒ってるんですぅ...。］
ノ「うわー。
一斉にしゃべるとキモい！」
こんなヤツに同意したい訳じゃ無いが...
この女の声自体が高い事もあり、何層にも重なって聞こえる事でキンキンと耳に響いて......キモいと言いたい気持ちも分かる。
？［き...きも...！？
ひどいです！しくしくしく...。］
ノ「ウソウソ！
めっちゃかわいーから、早く来いよ！」
？「ほ、本当ですかぁ〜？」
モニターから鳴り響いてた声が...やっと平常な物へと変わった事が、目の前に現れた女の姿でハッキリとする。
戯れる男女の様な茶番劇の末、メロンソーダと形容する様な色合いの服装を身にまとった女がノエルとやらの側にあった。
ノ「早っ。」
そして、モニターを覆い尽くしていた女の映像も綺麗さっぱり...消えて行った。
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
