１２７話「状況確認」 ページ28
レ「そうだ...サラ、今の状況は分かるか？」
アリスが去ったのを確認したレコは...再び厳しい表情からサラを心配する表情へと変わり、問い掛けをしていた。
サ「いいえ。
まだ状況は理解出来ていなくて...。
レコさん達はここで何をしてたんですか？」
レ「まだ...何もしてないさ。
あんなメインゲームの後だ...。
何の説明も無いし、各々休憩してたんだ。」
ナ「全員分の個室が与えられたので...
タイガさんがサラちゃんを運んでくれた後、私達ずっと待機してたんです...。」
ギ「...でも、あの悪い人形女...どこにも居ないワン。
探すかニャン？」
サ「ホエミーが...？」
サラの表情が...僅かに歪んだ。
ジョーの事を多少は割り切れても、ホエミー自身がサラに再び接触して来て心の傷を広げる必要は無い。
『サラ、あの女を探す必要は無い。
せめて何かするなら...ここのフロアの探索だな。』
サ「そ、それも...そうですね。
何の説明も無いのは、１階みたいにフロアマスターを起動させていないからかも知れませんね。
もしくは...既に何かの罠が始まっているかもしれません」
ケ「...よし、じっとするのも性じゃない。
用心しつつ、周囲を見てみよーか。」
.
.
.
何が起きるのか分からない。
まだ姿を確認出来て無いカナエの事も心配だ。
だからと言う事もあり、行ける場所を虱潰しに見て回る。
.
荒れた廊下に到着すれば、Ｑタロウが背中を丸めてガッサガッサと辺りに散らばるガレキを掻き分けている。
“サラ、お前さんは悪くねえ！！”
“カイの...アイツの遺志を...
成し遂げてやりたいんじゃ...！！”
Ｑタロウの言葉には...確かな覚悟が見れた。
同時に、力強い言葉は...サラの背中も押した。
カイが成し遂げられなかった事
───サラを守る事は、オレも成し遂げなくちゃな...。
.
次の憩いの場には...アリスがいた。
それを見たレコは視線を合わせない様にそっぽを向きながら、この場を去って行った。
アリス曰く、偽物の中庭。
青々とした植物、肌に感じる風、降り注ぐ日光も...偽物ではありつつも気分だけは外だ。
ケ「...ちょっと話さないか、アリス。」
ア「お断りだ。
オレに用があるなら...１人の時に来い、篠木敬二。」
意味深な２人の会話。
殺人犯と警察官。
......まあ、話す内容はアリスが起こした殺人事件についての問い掛けか？
ナ「やっぱり、ちょっと怖い人ですね...。」
『気にするなナオ。
レコが行っちまって不機嫌なだけだろうさ。』
ナ「そう、なんですかね...？」
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
