１２０話「夢見」 ページ21
『.........レコのヤツ...。
クソっ...。』
何を考えてんのか分かんねえレコの行動に思わずやり場の無い怒りを口に出してしまったが...サラがモゾモゾと身体の向きを変える様子を見て、口を閉ざした。
『........ふわぁ...。
あぁ...寝みぃ......。』
寝こけてるサラの顔を見て、欠伸が零れた。
流石に...今日はもうヘトヘトだった。
サ「...イガ...さ......ん...。」
『全く、よぉ...。』
心配してたのがバカみたいだ。
オレはオレでサラに握られたままの手の事は気にせず、ベッドに腰掛けたまま...軽く睡眠を取る事に決めた。
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サ「うわあああぁぁぁぁぁ......！！！！」
耳元で響いた大音量。
その声は...浅い眠りから覚醒するには十分すぎる物だった。
サ「ハァ...！！
ハァ...！！」
ガバッと起き上がったサラは...いつの間に離れていたのか両手で腕を擦りながら、顔を真っ青にしてキョロキョロと周囲を見渡していた。
サ「...っぅ......！」
ドサッとベッドから落ちた際にベッドの縁に頭をぶつけたのか...頭をさすっていて、まるでオレの姿が見えていないみたいだ。
その後...サラは窓の近くへ向かい、反射する自分の顔を見つめていた。
『おい...サラ。』
流石に無視続けられるのも飽き飽きしてきて、サラの肩へ手を伸ばしながら話しかければ...
サ「ヒッ...！！」
何をそんなに驚いたのか...弾かれる様にして、床に尻餅を付いていた。
『おい！
落ち着け、サラ！
オレの事...見えるか！？』
サ「.........あ、ぁ...タイ、ガ...さん？」
『ああ...オレだ。
お前は...急に叫び声を上げながら飛び起きてた。
そんなに夢見が悪かったのか？』
ジョーの名前を...切なく呼びながら、魘されていたサラ。
少しの間は落ち着いて寝られていたと思っていたが、顔色は...寝る前よりも悪くなっていた。
サ「夢...夢......？
夢...
ジョーの...夢......。
ジョー...
ジョー...っ......ぅ...。」
オレの声が無事にサラに届いたからか...虚ろな瞳からは何とか解放された。
しかし...しばらくの間は頭を抱えながら、ジョーの名前をサラが呼び続けていた事もあり、その縮こませた背中を擦りながら...落ち着いて話が出来るようになるのを待った。
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
