１１９話「雑談」 ページ20
ギ「サラ姉ちゃん...。」
ギンはよじよじとベッドに乗ったままサラの顔の方まで近寄ると......両手に着けられた手袋の肉球部分をサラの両頬を包み込む様にして、触れていた。
レ「思ったよりは...落ち着いて寝れてるみたいだな。」
レコも...サラの顔を覗き込んだ後、口元を僅かに緩めて頭を優しげな手付きで撫でていた。
ナ「タイガさんが...サラちゃんの側にいてくれたからですね！」
『.........あ、あぁ...。』
服から手を引き剥がした後...自分の指を絡ませるんじゃ無かった。
いや...
ナオが戻って来るかもしれなかったのに、油断してたオレが悪い......。
だから...
ナ「ふふっ...サラちゃん。
タイガさんがいるから、安心して眠ってて下さいね。」
変な誤解は...しないでくれよ？
.
.
.
レ「.........ってな感じで、他のヤツらもこっちに移動始めてたよ。」
サラが眠っている傍ら、他のヤツらの行動とかをナオとレコから聞き出していた。
ナ「ロビーにあった窓の様子を見た様子からしても...
今は夜みたいですよ。
Ｑタロウさん達も...それぞれの部屋で休みを取るみたいです。」
『成程な...。
部屋の中にも時計は無いみたいだし、外の景色と体内時計で時間を測れって言うのかよ...。』
そもそも、薬で眠らされる...を何度か繰り返されている以上、時間の感覚は狂いまくってる。
強いて言うなら、窓の景色が夜って事もあり...確かに眠気はある。
ギ「むにゃむにゃ......
タイガ兄ちゃん...ボク、眠い...ワン......。」
オレの隣に座ったまま、黙ってオレ達の会話を聞いていたギンの身体が...コテンッとオレの方へと落ちて来た。
『悪ぃな、ギン。
退屈だったろ？
１日頑張ったんだ...部屋に戻って寝た方がいいんじゃ無いか？』
ギ「うん...。」
今にも眠りそうなギンの身体を持ち上げようとした。
しかし...オレの片方の腕は既に塞がっている。
ギンの方へ腕を動かせば...自然とサラの腕も引っ張られた。
レ「あー......タイガ。
ギンは私達に任せろ。
だから...サラの側に居てやってくれよ。」
『おい、レコ...。』
そりゃ無いだろよう、レコ。
オレの...ナオへの気持ち、察してるクセして......。
ナ「タイガさんなら、安心ですね！
ギンくん、お部屋に戻りましょうか？」
ギ「頑張る、ニャン...。
タイガ...兄、ちゃん...お休み、ワン......。」
『あ、あぁ...お休み。』
そう言って、ナオとレコは...眠くてフラフラとするギンの背中を支えて、部屋を出て行ってしまった。
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伊豆花織(プロフ) - ハムエッグさん» コメントありがとうございます！現在、続きが手に付かない状況になってまして更新ができない日々が続いてますが、今後も応援お願いします！ (2月12日 2時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハムエッグ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです........ (2月11日 21時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - にしんさん» はい！再開させて頂きました！！引き続き更新を続けますのでこれからも見て行って下さい！ (12月12日 21時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
にしん - 更新再開されたんですね！ これからも応援してます！ (12月12日 19時) (レス) id: 8474802cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2023年10月25日 18時
