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今日がたまたま週末ってだけあって、どのお店も人で賑わっている
 
 
 
「どこに行こうかな」
 
 
 
1人でご飯に行くときは決まって賑やかなお店を選ぶ
 
 
周りが楽しそうにしている雰囲気にのまれて食事するのは嫌いじゃない
 
 
 
でも、今日はなんだかそんな気分になれなくて
 
 
少し飲みたくて


一本路地に入ったところにある静かな割烹店に入った
 
 
 
 

 
 
「あー、美味しい」
 
 
このお店の店主は女性の方で1人で来た私を見るなり
 
 
”ここに座んな”と優しい笑顔で迎え入れてくれた
 
 
これが普通なのかなんなのかはよく分からないが
 
 
初めて来たのにまるで実家にいるのかと錯覚するほど居心地が良かった
 
 
 
 
女将「良かったらこれも食べて」
 
 
「いいんですか?ありがとうございます」
 
 
女将「いいよいいよ、そんなに美味しそうに食べてくれる子なかなかいないから私も嬉しいのよ」
 
 
「本当にどれも美味しいです。このお店の雰囲気の合間ってお酒が進んじゃいます(笑)」
 
 
女将「嬉しいねぇ」
 
 
 
初めましてなのに気さくに話しかけてくれる女将さんに私も心を開いた
 
 

 
「あの、女将さん」
 
 
 
店内の人もまばらになったころ、隙を見て女将さんに話しかける
 
 
 
女将「ん?どうかした?」
 
 
「女将さんは、決して手の届かない人に恋をしたことはありますか?」
 
 
 
少し酔いが回って自分のモヤモヤを誰かに聞いて欲しくなった
 
 
 
女将「急だね、ん〜そうね、昔はあったかもしれないね」
 
 
「その時のことは覚えてますか?」
 
 
女将「もう30年以上も前のことだからねぇ。なんかあったの?」
 
 

”私でよければ話聞くから言ってごらん”と、また優しい顔で言ってくれる
 
 
 
「実は、最近知り合った人がいるんですけど、多分一目惚れしてしまって。彼と会って話すうちにもっと近づきたいって思ったんです。
でも、彼の正体を知ってしまって、もうこれ以上は近づけないなって思ったんですけど気持ちは正直で、全然好きを辞められないんです。
きっと手は届かないのに。」
 
 
 
女将はうんうんと頷きながら聞いてくれた
 
 
私は今にも泣きそうになっていた
 
 
 
 
 
女将「何がどうであれ好きになっちゃったんなら、
まずはその気持ちを認めてやんな?」

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設定タグ:ジャニーズWEST , 小瀧望 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2020年7月13日 6時

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