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「ママじゃない、ヅラ兄だ。」 ページ16

「はァ……やってしまった…」


万事屋から勢いまかせに出てきてしまった私だが、ここに来たのは昨日だ。


当然こんなことを相談できる友人などいない。


ただただかぶき町を歩き周り、どうやって帰るか考える。


「いてっ」


ボーッとしてたら、誰かにぶつかってしまった。


?「む?すまん。視界に入ってなかった。」


声音からして男の人だろうが"視界に入ってない"とは私が「低過ぎくん」だと言いたいのかな?


少しイライラしながらも、相手の顔をみあげる。


「あのですね……確かにボーッとしてた私も悪いかもですけど、低過ぎくんってのは……」


「初対面の人に失礼じゃないですか?」と、言いかけて目を見開いた。


長髪の黒髪。


優しそうな目。


けして初対面ではない相手。


それは間違いなく"ママ"だった。


桂「お前……Ak…「ママぁぁぁああああああああああああああぁぁぁぁぁあぁぁぁあああ!!!!」ブフっ!!」


私は銀ちゃんと再開した時のように、勢いよく抱きついた。


うぅっ……まさに救世主様だよ!!


A「久しぶりだね、ママ!!!」


桂「ママじゃない、桂だ。なぜお前はこんな所にいるんだ。」


私の頭をクシャッと撫でて、そう問うマm……ヅラ兄。


「銀ちゃんとヅラ兄と晋助兄さんに会いに来ました。」


桂「……俺達に会うために田舎から上京して来たってわけなんだな。」


安心したような笑みでもう一度私の頭を撫でるヅラ兄。


ヅラ兄は昔から面倒見がよくて、よく私の勉強とかを見てくれたなぁ。


褒める時は今みたいに決まって頭を撫でてくれた。

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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時

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