カルマ君は、思春期です【赤羽業】

思春期　24日目 ページ29

〜カルマside〜






次の日




ゲームでもしようかと思っていた矢先、おばさん(A母)から電話が






「もしもしカルマ君？」

「あ、こんにちは」







ズバズバ喋れる辺り、Aには似てないんだよな…





「単刀直入に言っていい？」

「あ、はい…」






単刀直入って…









少し気の抜けた俺に改心の一撃のような言葉が飛び込む








「今日、Aとうちに泊まってくれない？」
「は!!!!!?」





いやいやいや…






「なんでですか」

「あのね、私一泊二日で旅行に行って、Aを一人にさせるのは不安なの」

「15なら流石に大丈夫じゃ…」

「最近空き巣が多いって聞いてAが不安なの…」





う……この人、痛いとこ突いてきた…






「分かりました」

「本当に？ありがとー。まだAにも伝えてないから後で来て」





え、ちょ、Aにも伝えてないって…









…本当、あの人Aに似てない







あ、冗談半分だけど…









「保健で習う思春期って知ってます？」
「え？何それ。新種のウィルス？」

「…何でもないです。失礼します」









前言撤回。やっぱり親子だ

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