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「にしてもびっくりしたよ。

家入さんに呼ばれた時にはもう心肺停止だったからさ」


「ほんっとお騒がせ野郎だな」


『ご、ごめんなさい…』




保健室にて2年生のみんなが安心したような顔でお見舞いに来てくれる。

すごく長い間、悪い夢を見ていたようだった




「生き返った理由は?」



『それが分からないんですよね…

なんかずっと暗闇にいたんですけど、いきなり光が射し込んできて。』


「ぅ〜…明太子」




起きたあと、恵は絶対この世に存在しては行けないものを見てしまったかのような顔をしてから

思い切り私に抱きついてきた。

鼻をすする音も聞こえたため泣いていたのだろう。




「もうそろ一年生が買い出しから帰ってくる。

お帰りなさい会は体が完治してからだな」


『真希さん…ありがとうございます!』


「私はなんもしてない。お礼を言うなら治療を頑張った優太に言うといい」




そのまま2年生のみんなは"またね〜"といいながら部屋を出ていくと同時に

すれ違いで恵だけが部屋に入ってきた




「釘崎と虎杖が2人で少し話して来いって」

『ほんと』




恵はどう私に話しかけたらいいか分からないようだった。

心做しか手も震えている。




「失って怖かった。同級生だからっていうのもあるが、

やっと出来た大切な人としても。呼吸の仕方も分からないほどに。」



『…うん』



「多分、Aのことを好きだって言いきれなかったのも

失うのが怖くて自己防衛してたから。」




私の布団の端で座りながら語る恵の手を握る。

やっぱりありえないほど手が震えている




「もう…居なくならないでくれ。」

『っ…』




手だけではなく声も震える恵。

こんなに私ひとりで悲しむとは正直思っていなかった





『ごめん…怖い思いさせて』


「いい。お前が生きていればそれでいい…。

…好きだ。」




真っ向でその言葉を言って貰えるなんて

もしかして恵の好きを確証に変えれたのか?




『あっちょ…』




私を抱きしめる恵の力は緩まない

どんなに胸板を叩いても離れようとはしない



『あのっ』

「なんだ」

『野薔薇と悠仁が見てます…』

「は?」

「「あっ」」



「お前ら…」

「うわぁああ!!ごめんて!ごめんて!」

「たまったま!たまったま見えちゃっただけよ!!」


『っあはは!』



私は高専が大好きだ。

仲間がいて、家族と思える人もいて。


こんな私の片想いは両想いとなって続く。


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設定タグ:呪術廻戦 , 伏黒恵 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
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ねこまくん(ΦωΦ) - 無理です尊いです好きです(?)あいしてす(?) (11月20日 19時) (レス) @page2 id: 18b89fe2f6 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - このおはなしがだいだいだいすきです!!続きがみたいです!!ぜひよろしくです!! (2022年4月1日 18時) (レス) @page17 id: 30a886adaf (このIDを非表示/違反報告)
らいら@らむ(プロフ) - 終わっちゃったアアアアアア!ご馳走さまでした...(?) (2022年2月25日 18時) (レス) @page50 id: 307fd0d364 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - 初めまして。本編読みました。とても面白くあっという間に読み終わってしまいました!後日談希望します! (2022年2月10日 12時) (レス) @page17 id: 85d4e02d65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さやか | 作成日時:2022年1月17日 2時

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