カタオモイ【伏黒恵】

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今日、初めてAと少し喧嘩らしきものをしかけた。


それでもヤキモチしたことを素直に言ってくれるし言い方が何より可愛かった。



そんな可愛かったAが今布団の中にいる。

一緒に動画アプリを見ているが

本当に無防備にも程がある。
さすがの俺も頭を抱える。



いつしかAは寝落ちしてしまっていた。

Aの匂いがする。



「…」



スースーと寝息を立てるA

どうして俺の事を好きになったのか。


俺はAを自室まで連れていくことも考えたが特に厳しい決まりもないため

このまま俺のベッドで寝かせたままにすることも考えた。




「A。好き。」



理性を抑えて、

俺はそのままAの頬にキスをして寝た。


正直自分でもビックリだ。

これほどにゾッコンになるとは思わなかった。



つい最近まで好きかどうかもわからなかったが、

もしかしたら気づかないうちに好きになってたんだろう



『めぐみ〜…』

「ん？」

『んん〜…』



寝ぼけているんだろう。

俺の胸元に顔を埋め抱きつく様に寝相を変えている。

頭を撫でてやると随分と幸せそうな顔をしている。



理性を抑えるんだ。

理性を。


理性…



-



『んんっ…』




朝起きると綺麗な顔つきの寝顔が目の前にあった。

私は慌てて体を起こし状況を把握する。





『私あのまま寝ちゃったんだ…』




寝息を立てている。
なんて愛くるしいんだ。

恵くんの髪の毛をつんつんとし、

頬にキスをしてから私は部屋を出る。




「あえ？」

『あっ』



扉を出てすぐそこにはパンダ先輩。

そうだ、恵くんの部屋から私が出てきたらやばい。
しかもパジャマ姿で。



「えええええええええええ！！！！」

『ああああああああ！！！！！！！』

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