カタオモイ【伏黒恵】

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『あっつ〜』

「俺はパンダだから暑くないぞぉ」






最高気温34℃


部屋のクーラーも壊れるほど。


ほとんどの人が広場に集まって扇風機ガン回し

エアコンガンガンにつけて寝転がっている。




『はぁ…あ！棘先輩お疲れ様です！』



任務から帰ってきた棘先輩。

先輩もとても暑そうで水をがぶ飲みしていた




「流石にもうおにぎりの具も言いたくなさそうだなァ」


「しゃけぇ…」



真希さんもそう言ってはいるが

棘先輩の心配をする暇も無さそうだ




「伏黒くぅーん…アイス買ってきてぇ〜」

「俺も俺も〜」

「恵私にもよろしく」

「じゃげぇ」




みんなに買い出しを頼まれる恵くんに

思わず私も身を乗り出す




『私も行きます！！』

「なんかもっちーさっきよりも元気じゃね？」

「ほんとだ。伏黒のこと大好きすぎなのよ」




何かブツブツ言ってる2人を差し置き

恵くんはえ？お前も来るの？と言わんばかりの顔をしてから財布を持ち寮を出る準備をしていた。



「そーいえばさっきもっちーの兄ちゃん伏黒のこと探してたぞ」

「え？なんで」

「知らねーなんか話したいことあるって」

『後ででいいよ、行こ！』



私は恵くんの裾を引っ張り

コンビニへと率先して足を進めた

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