おとなりさん【熊谷みつ夫】 (ページ16)

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「Aさん、おはようございます」

『く、熊谷。おはよう』

「堅くならないでください。」

朝、カラスの鳴き声が響く。
なんとなく、ぎこちない

熊谷は不慣れながらも軽くキスを交わす

『ちょ、まだ朝だから…』

「ははっ何言ってんですか」

1人で焦っていると熊谷はにっこりと笑いかける
私だけ、胸がドキドキしているのだろうか。

体を起こし、仕事の準備をする

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「「「おはようございます～」」」

「おはようございます」

出勤時、バラバラに行こうと提案したのだが
熊谷は頑なに私の近くを離れなかった

そして今に至る

「あれれ～？熊谷とAさんなんで一緒に来tへぶし！！」

冷やかしに来た兎原の頭を熊谷はぶっ叩いた

「黙れ」

冷やかされるのは好きじゃないのか
ならばどうして一緒に来たのか

疑問に思っていれば後ろから詩ちゃんが私を驚かしてきた

「わ！」

『わ、びっくりした』

「Aちゃ～ん？…付き合ったの？」

耳元で小さな声で問いかけてくる
私はゆっくりと縦に首を振る

詩ちゃんは瞬間で「いやああ！おめでとう！」と叫ぶと私にお菓子を沢山くれた

「こんなこともあろうかと！あんたの幸せは私の幸せだから…！私よりも幸せになってよね…」

『あ、ありがとう』

何だかこのお菓子が重く感じられるが
かなり嬉しく口元が緩んでしまう

熊谷はそんな私の顔を覗き込みニコッとした

「詩乃さん、ありがとうございます」

「いえいえ！よろしく頼むわよ！」

熊谷は何か嬉しそうに詩ちゃんにお辞儀をした